イッピツ チィ~!
ケイジョウ
私はその声を聞き、
笑いながら電線の下を通り過ぎました。
すると突然、そのホオジロが
「イッピツ、イッピツ、イッピツ…」
としか鳴けなくなってしまったのです。
まるで、それまで気分よく歌っていたのに、
「笑われた」ことで焦ってしまったように見えました。
歩きながら何度も振り返ったのですが、
ホオジロはずっと
「イッピツ、イッピツ、イッピツ…」を繰り返していました。
翌日、
その電線からホオジロはいなくなってしまいました。
お気に入りの場所だったのに
笑われて傷ついたのかもしれず、
「可愛そうなことをしたなあ」
と深く反省しました。
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そしたら2ヶ月たったある夏の初め、
同じ場所にホオジロが戻ってきたのです!
そして
イッピツ ツカマツリ
ケイジョウ ソウロウ
と見事な歌声を披露しました。
それが前にいたホオジロと同じ個体なのかどうか
確かめる術はないのですが、
もし同じなのだとすると
先輩のたくさんいるところで
武者修行をしてきたのでしょうか。
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