2014.03.17 [ 【目】自然・景観 ]
河川に油!・・・・・?
平成26年3月16日(日)環境課に舟渡川に油膜が見られるとの連絡がはいりました。
舟渡川に行ってみると確かに水面に油膜のようなものが見られました。ただ近づいてみても油の臭いがまったく感じられません。油膜のようなものを手につけて臭いをかいでみてもまったく油臭はしません。また、膜を棒でつついてみると、ばらばらに割れて再びまとまることはありませんでした。どうも通常の油膜ではないようです。一体、この油膜のようなものの正体は何なのでしょうか。
実はこれは、油膜ではなく鉄バクテリアという微生物がつくる鉄バクテリア皮膜(金気水(かなけみず)とも呼ばれているようです。)というものです。
鉄バクテリアは土壌中にひろく存在する微生物で、鉄分を多く含む水があると繁殖して水面に光沢のある酸化鉄の皮膜をつくります。これが油膜のように見えるのです。
鉄バクテリア皮膜であるか油膜であるかの判別には、臭いをかいで油臭がするかどうかと触ってみて割れるかどうかを見る方法があります。鉄バクテリア皮膜は割れて元にはもどらないし、油膜ですと流動性がいいため割れることはなく膜状のままです。遠くにあるときには石などを投げて調べることもできます。
鉄バクテリア皮膜は特に有害性はありませんので河川にあっても問題ありません。油膜を見つけたら、通報される前に鉄バクテリア皮膜でないかどうか確かめていただければ助かります。ただし、川に降りるなど危険な行為はしないようにしてください。
(割れて元にはもどりません。)
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