2017.12.20 [ 【口】諏訪の”食” ]
日本酒伝道師 諏訪を巡る
今回、おいしい信州ふーど(風土)大使のジョン・ゴントナーさんが、11月14日から2日間にわたり、諏訪地域の7か所の酒蔵を訪ねました。今回その訪問先のいくつかに同行させていただきましたので、その模様を報告します。
ジョン・ゴントナーさんは、アメリカ合衆国オハイオ州出身で現在は鎌倉市在住。縁あって日本に住むことになり、日本酒のファンとなり日本酒ジャーナリストとして「The Japan Times」に日本酒コラムを1994年から8年間執筆し、現在季刊誌「Sake Today」の編集長を務めておられます。さらに、国内外で「酒プロフェッショナルコース」という講座を開催し、日本酒の普及に力を注いでいます。また、長野県の原産地呼称管理委員会日本酒官能審査委員も務めています。日本酒に関する著書も多数あります。
11月14日は、いささか冷たい雨の一日。この日の2か所目は、岡谷市の高天酒造(株)。高橋専務から、普通酒の需要が高いこと、杜氏の小口美絵さんが製造から販売まで手掛ける日本酒があること、原料の米は原村産、造り手も原村の杜氏による原村の酒という、地産地消の酒も醸しているお話をお聞きしました。
その後は、杜氏の小口美絵さんに蔵の中を案内していただきました。
酒について語る小口さんとゴントナーさん。良い香りが、笑みがこぼれます。
この日2回目の利き酒(うらやましい・・)
この日の最後は、諏訪市の麗人酒造(株)を訪問。こちらの蔵では、ビールも製造しているということで、ビールの製造過程についても話をお聞きしました。
この日の夜は、ゴントナーさんのミニ講演会と諏訪の酒蔵の方にお集まりいただき意見交換会を行いました。
講演では、ご自身の日本酒との出会い、外国での日本酒のニーズなどをお話いただきました。
海外では派手な酒、吟醸の人気が高いそうですが、ゴントナーさんは普通酒が好みで、普通酒が広く飲んでもらいたいとのこと。(思わずうなずいてしまいました。)
この後、意見交換会に、乾杯はもちろん日本酒。(酒造組合の諏訪支部長である神渡さんのお酒)出てくるアルコールも日本酒だけです。
また、この夜は、各蔵からおすすめの一本を提供していただき、おいしい信州ふーど(風土)の黄金シャモと糸萱かぼちゃを含むおいしい料理を肴に日本酒について熱く語りました。(なかなか全ての蔵人が集まる機会はないそうで、ゴントナーさんのおかげかなとの声も)。
「Sake Today」(ゴントナーさんが編集長)を手に熱弁
左から 神渡、高天、麗人、真澄、舞姫、横笛、本金、ダイヤ菊
諏訪の酒蔵巡り2日目です。この日は天気も回復。4つの蔵を訪問です。
2か所目の諏訪市の(株)舞姫では、普段は入れない場所で、塚本専務からご自身の日本酒との関りに始まり、酒造り、コメ作りといろいろな話をしていただき、蔵を案内していただきました。塚本専務の説明が上手で、ついつい聞き入ってしまいました。
塚本専務による蔵の案内。意外と足元がおぼつかないのです。
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