11月に入りようやく秋らしくなってきたかと思えば朝は厚手の上着が無いととても寒いなと思うような時期になってきました。諏訪地域の最低気温も5℃を下回るようになっています。
さて、こんな寒い時期に恋しくなるのが温泉です。
諏訪地域は糸魚川静岡構造線と中央構造線にはさまれ、水にも恵まれていることから昔から温泉が豊富に湧く地域となっていました。
諏訪地域の中でも特に利用が多いのが上諏訪温泉です。宿泊客の方だけでも95万人(令和6年度観光地利用者統計調査)と多くの方が利用している温泉です。
しかし、この上諏訪温泉も昔から今の状態であったわけではありません。多くの先人の努力があったようです。
明治時代に鉄道が開通すると上諏訪温泉の知名度が上がり、温泉旅館もたくさんできたことから多くの温泉が掘られ、大正15年には湧出口が500近くありました。昭和に入ると住宅も増え、湧出口もさらに増えました。当時の燃料はまきだったので、温泉が利用できると燃料費も大幅に削減できました。
ところが昭和30年代に入ると掘削技術も上がり、さらにくみ上げる量が増えたため、温泉資源を守る必要が出てきました。温泉の個人所有をなくして、統合するのです。具体的には、市営の源泉から温泉を汲み上げ、配湯センターや中継ポンプにより、給湯区域に温泉を配湯します。
温泉を持っている人や市との話しあいには長い時間がかかったようですが、昭和60年代までに温泉の統合が完成しました。
諏訪市内の源泉の場所を歩いてみました。
ここは諏訪市で掘削した源湯の1つです。ここから温泉をくみ上げ、配湯センターを通じて温泉が各戸に供給されます。
こちらは七ツ釜配湯センター。七ツ釜の由来はここが戦前まで湖底だったものの湖中ぁら大量の温泉が湧き出ているため、全面結氷する諏訪湖の中でこの周辺の7か所は氷が張らなかったため、七ツ釜と称されたそうです。
多くの人が安心して温泉にも深い歴史と背景があるのだと感じました。
さて、こんな諏訪地域の温泉について、触れられる機会が12月に銀座NAGANOで実施します。
その名も「諏訪地域観光 PR イベント 温泉のすゝめ ~学んで・浸かって・味わう~」。
「~学んで・浸かって・味わう~」とは?
まず諏訪地域の温泉について「学びます」、講演していただけるのは、諏訪を拠点とする史学、信仰思想、芸能芸術、考古学、民俗学などの研究会「スワミニズム」。テレビの公共放送で有名司会者とその地域をブラブラ歩きながら地理や歴史を楽しみながら学ぶ番組で諏訪地域を特集した際にもメンバーの方がご出演されました。
後半は、現在諏訪地域で積極的な事業活動をされている「ReBuilding Center JAPAN」さんと連携し、「浸かって・味わう」体験を現在準備中です。
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