2013.01.25 [ 【第六感】 ]
諏訪湖アートリング第7回「高島城」~御神渡り特別展中~
シリーズでお送りしている諏訪湖アートリング協議会加盟の美術館・博物館紹介コーナー。
第7回は「高島城」です。
高島城は、築城当時に諏訪湖の水が城の際まで迫り、湖上に浮いて見えたことから別名「諏訪の浮城」とも呼ばれます。豊臣秀吉の家臣「日野根織部高吉」により築城され、諏訪頼水から10代忠礼に至る270年の間、諏訪氏の居城としてその威容と要害堅固を誇った名城です。
一時は廃藩置県により城郭や天守閣が撤去されました。しかし諏訪住民の高島城に寄せる愛着は強く、1970年に天守閣が復興され、今に至ります。
高島城では現在、御神渡り(御渡り)の特別展が開催されています。500年以上にわたる御神渡りの記録を納めた資料や初公開となる江戸時代の湖周の古絵図が展示されています。
1683年から幕末まで記録を留めた御渡帳です。記録の始めの方では、どこから御神渡りが出現したかという記載のみでしたが、途中から「上作」という言葉で豊作だったとうかがえる記述が見られ、1年の出来事を記載するようになったそうです。明治途中から現在にかけては「湖上御渡注進録」に記録されています。
その蓄積された過去の記録と現在出現した御神渡りの位置などを照らし合わせ、豊作か不作か等を占う「年占い」が行われます。
こちらは御渡帳とともに保管されていた江戸時代の諏訪湖周を描いた地図「御渡之濱並名所相古絵図」になります。諏訪湖際に見られる高島城や諏訪湖の真ん中辺りには黒丸で釜穴の位置が鮮明に記されています。釜穴の位置は今でもあまり変わっていないそうです。そこからもこの絵図が正確に描かれていることがうかがえます。
氏子総代の法被や宮司が使用するげたといった「拝観式」で用いる品々も展示されています。
(※湖上御渡注進録とげたは御神渡りが出現したため、今現在は展示されておりません。26日午後には戻ってくる予定だそうです。)
今回2年連続で出現した御神渡り。今回の特別展では、御神渡りと地域の人々との関わりや長く受け継がれてきた歴史に触れることが出来る貴重な機会です。
御神渡りとともにお楽しみください。(2月28日まで展示)
また、常設展や天守閣からの景色も見どころです。
(この日は、天気が悪く残念でした。天気の良い日には諏訪湖や富士山もきれいに見ることできます)
★☆イベント情報☆★
2月2日(土)には、「アイスキャンドル2013 甦れ諏訪湖 ふれアイスin諏訪」が開催されます。
上諏訪駅前商店街や並木通り、高島城などで、アイスキャンドルの幻想的な火が灯ります。
ぜひご来場ください。
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