2020.04.14 [ 南信州の観光・自然・花 ]
静かな春の息吹 万古渓谷(飯田市千代)
農地整備課の中年Yです。
4月11日(土)、市中では新型コロナウイルスの感染が心配される中、人気のない秘境(飯田市千代 万古(まんご)渓谷)に足を踏み入れてきました。
10時に飯田市内の家を、息子を連れて出発。飯田市千代から更に奥へ車を走らせ、11時40分に「栃の木入口」に到着。
沢登りの用意(鮎足袋、ヘルメット、手袋、ザイル)をして12時前にコースの中に入っていきました。
【起点となる栃の木入り口】
まずは山を下っていきました。途中までの道は分かり易かったのですが、知らないうちに道をはずれてしまい、飯田市指定の天然記念物の栃の木を目にしないまま支流の沢に到着。
エメラルドグリーンの色に感動しながらも、慎重にルートを探しながら進みます。
急峻な岩場には鎖が取り付けてあり、慎重に下っていきます。
滝壷の色は見事で表現できないほどです!!
滝の脇を通過する際は、一瞬たりとも気を緩めることはできません。
歩き始めて約1時間、12時40分に本流に合流しました。ここからは万古渓谷を遡って進みます。
【写真右側が下りてきた支流、左が本流(万古渓谷)】
本流に入って10分ほどで平らな所があったので、大休止。綺麗な沢の水を沸かして昼食を摂りました。
深い場所では、腰まで水位がありました。冷たかったです。
渓流の脇の岩場にはヒカゲツツジが淡い黄色の花をつけ目を楽しませてくれました!!
暫くして何段にも重なった滝が現れました。
この日、最大の難関、垂直に近い岩場を数十メートル、鎖を頼りに登ります。
絶壁を登り切って左岸に立つと滝の頭が顔を出しました。
何か所もこのような場所を乗り越えて進みます。
歩き始めて約3時間。15時にゴールの「唐沢の滝」に到着!!スリリングな沢登りに終止符です。
ここからは、車を駐車した「栃の木入口」を目指します。猿間隧道を抜けるともうすぐ、道路は約1時間歩きました。
昨年10月に南信州観光公社主催の万古渓谷体験ツアーがあって申し込んだのですが、台風直撃でツアーが中止となり、今回初めて体験しました。
コースには目印も少なく、水流の弱い箇所をルートファインディングしながら進まなければなりません。沢登りの経験がなければ非常に厳しいと思われますので、決して、安易な気持ちでは行くところではないことをご承知願います。
新型コロナウイルスが終息し、ツアーの企画等があれば、秘境でしか味わえないスリリングな体験とエメラルドグリーンの世界を求めて南信州に足を運んでいただければと存じます。
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