南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

この花な~んだ?

南信州農業農村支援センターのHです。

さて、この花は何の花かわかりますか?

 

答えは…「こんにゃく」の花です!

こんにゃくの花は何年も経過した大きな芋(こんにゃく玉)からでないと咲かないそうです。
ちなみに大きな芋に育つまで、毎年秋に掘り上げて、春に植えることを繰り返します。収穫するまでに3~4年も!かかっているわけです。

花の奥の白っぽい場所から、なんとも言えない異臭がします。

泰阜村は、かつては日本一のこんにゃく芋生産量を誇った時期もあったとか?

花の写真は、泰阜村の佐々木さんの畑にて撮影させていただきました。佐々木さんは「農村生活マイスター」としても活躍されています。

こんにゃく芋は「加工」しなくては食べることができません。この泰阜村伝統の「こんにゃく」を使って地域おこしをしようと活躍しているのが「ポタジェやすおか」の長尾さんご夫妻です。
お二人は平成26年に地域おこし協力隊として来村され、協力隊の任期満了と同時に「地域の伝統的な資源を活用した地域おこし」という観点から、手作りこんにゃくの製造~販売を行う「ポタジェやすおか株式会社」を設立されました。

「ポタジェやすおか」は、平成10年に閉校した泰阜南小学校の調理室を利用して、こんにゃくを作っています。
以前は、小学校と中学校が併設されていたらしく、中学校という門柱が残っています。

学校の調理室は、使い勝手が良いそうです。

社長の長尾さんです。

出来上がったばかりの、たくさんのこんにゃく!


こんな可愛い車で配達しています。どこかで見かけることがあるかも?

主な製品は「生芋こんにゃく(プレーン)」「柚子香るこんにゃく」「あわ雪こんにゃく」。

「柚子香るこんにゃく」は、もっちもちのこんにゃくに柚子の皮がたくさん練りこんであり、砂糖味噌でいただきました。柚子の風味と砂糖味噌が絶妙に絡み合って、とても美味しいです。

「あわ雪こんにゃく」は、わさび醤油でいただきました。「プレーン」や「柚子香るこんにゃく」と食感が違い、歯ごたえがあります。風味も少し豆乳のような香ばしい香りがして、美味しいです。

これらのこんにゃくが、高級料亭などで、小鉢に少し盛られて出てきたら、とても高級感のある一品になることでしょう!
実際に、直接、飲食店にも配達されているそうです。
遠方からのお客様のおもてなしにも、喜ばれること間違いなし!

「一般的なこんにゃく」は、生芋を薄く切って乾燥させて粉にしたものを原料にしています。粉にする過程で腐りやすい澱粉を取り除くことで、粉(主成分はマンナン)も、出来上がったこんにゃくも長期間保存できるようになります。
その一方で「生芋から作るこんにゃく」は、澱粉を取り除いていないため、味が染みやすかったり、もちもちとした食感を味わえる半面、腐りやすいため、賞味期限が短く、要冷蔵になったりします。
そんなわけで、市販されているこんにゃくと、生芋から作ったこんにゃくは、味も食感も別物なのです。

ポタジェやすおかのこだわりは、「村で昔から栽培されている在来種を使う」ことだそうです。
在来種の方が、誰が食べてもわかるくらい味が良いとか。
原料のこんにゃく芋は、前述の佐々木さんほか村内5戸の農家から購入していますが、残念なことに現段階では在来種の栽培が不足しており、半分程度は在来種以外のこんにゃく芋も買い入れているそうです。
長尾社長の夢は、将来は自社農園を持ち「原料のこんにゃく芋は、全量自社栽培の在来種を使用する」ことだそうです。

もう一つのこだわりは、その他の地域資源とのコラボです。
泰阜村の特産品の一つである柚子とコラボした「柚子香るこんにゃく」や、粉豆腐とコラボした「あわ雪こんにゃく」など。
「あわ雪こんにゃく」は、飯田市内で凍り豆腐や油揚げなどを製造している「(株)信濃雪」の粉豆腐を混ぜて作るそうです。

「柚子香るこんにゃく」は、以前、同ブログの「柚子の果皮がたっぷり!柚子香るこんにゃくの紹介です!(3月26日おいしい記者会)」でも、紹介させていただきました。 ⇒ https://blog.nagano-ken.jp/shimoina/foods/22372.html

「あわ雪こんにゃく」はSBC信越放送のサイトでも紹介されています。 ⇒ https://sbc21.co.jp/blogwp/radikan/article/16619

 

それと、何とこの6月には、新製品が開発されるそうで、試作品をいただきました!
県内産の唐辛子を使った製品とのことです!
開封してみると唐辛子の匂いがプンプン漂ってきます。
漬け汁にも、唐辛子のかけらが沈んでいます。

食べてみると…辛~い!
ちょっと胃腸が疲れた時なども、食欲をそそること間違いなしです!
それとビールのおつまみにも!
ぜひ、お試しください!
※辛いものが苦手な方は、遠慮された方が良さそうです。

「ポタジェやすおか」の手作りこんにゃくは、泰阜村役場のほか、飯田下伊那のスーパーマーケット「キラヤ」の各店舗・飯田下伊那の直売所(お取り扱いのない直売所もあります)など、約20店舗でお買い求めいただけるほか、ネット通販でも購入できます。
通販がご希望の方は、ポタジェやすおか公式サイトのトップページからオンラインストアにリンクしていただくか、ポタジェやすおかのFacebookページからご注文いただけます。

「ポタジェやすおか」のサイトはこちら ⇒ http://potajye-yasuoka.com/

「ポタジェやすおか」のfacebookはこちら ⇒ https://www.facebook.com/potajyeyasuoka/

 

興味のある方は、ぜひお買い求めください!

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