こんにちは。商工観光課です。
東京ビッグサイトで開催された国際福祉機器展において、佐久地域の企業が共同開発した「よりそいくん2」が展示されており、視察してきました。
第53回国際福祉機器展の会期速報によると、3日間の累計来場者数110,958人とのことです!


【背景】
この「よりそいくん2」は、商工観光課が実施している「佐久平プレメディカルケア産業創出プロジェクト」事業から生まれた製品です。この事業は、産業、医療、支援機関が連携したワーキンググループにおいて、地域の病院、介護施設の従事者の現場ニーズを聞き取るところからはじまりました。医療現場のニーズを解決するために佐久地域の企業が共同で製品開発をスタート。


【製品】
酸素吸入が必要な患者さんの車いすを押す際などに、これまでは、酸素ボンベや点滴の管が、からまったりはずれたりすることがないよう、非常に気を使って車いすと点滴台や酸素ボンベを別々に運んでいました。特に酸素ボンベは重いので、職員の腰に負担がかかるなど、課題がありました。そこで、車いすに点滴台や酸素ボンベキャリーを一体化。ピン1本の抜き差しで取り外し可能にした製品が「よりそいくん2」です。取り外したら自走カートとしてリハビリ中などに使えます。
なお「2」となっているのは、昨年度から部品の形状を変更するなど軽量化しコストをカットし、バージョンアップしています。
佐久地域のスキーポール、ウォーキングポール、歩行杖等を製造販売するポールメーカーやアルミ鋳造と精密切削の技術を持った自動車の部品製造企業などが持っているポール加工技術や滑りにくいグリップの技術、また、アルミ鋳造技術が惜しみなく使われた製品に仕上がっています。視察をした時点で具体的な商談が数件あったとのことです。
【地域企業にとってのメリット】
この「よりそいくん2」の開発において、これまで手掛けたことのない他分野の製品への展開をすることで、ニーズの掘り起こしから新たなマーケットへ展開するためのこれまでなかった知見やノウハウが得られるなど、各社にとってメリットが大きかったようです。
ニッチな市場でありすぐに儲かるビジネスではないとのことですが、企業同士がコラボすることで、両者の強みを活かしながらお互いのノウハウや技術を共有し、学びあう機会となっているということ。お互いの強みをさらにのばし、これまで自社になかった消費者などの現場からの直接的なニーズをもとに製品仕様に落とし込むことや自社製品の開発スキルを身につける、他分野への展開などを続けていくこと。これが一つのモデルケースとなり、地域企業への展開をしていくことで、佐久地域の産業振興に寄与していく取り組みとなるとお聞きしました。小さなことでも長期的な視点に立ってコツコツ続けていくことが大事だと改めて考えさせられました。


【おわりに】
展示会場には、佐久管内でウォーキングポールやスキーポールなどを製造しているポールメーカーが2社のブースもありました。
また、会場内は、電動車いすに乗って移動している方など、実際に福祉機器を利用されている方が多く来場されていました。


帰りの新幹線を降りるとこの記事で紹介した事業に参加している佐久市内の企業が製作したジャギ像が出迎えてくれました。
ジャギ像、佐久平駅の新幹線の改札を入ったところにあります。お近くの方は、こちらもぜひ見に来てください。
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