信州魅力発掘人 信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

玄米珈琲×山里ビジネス vol.1

- 何かをしよう、と決めて来たわけではなく、まず移住しちゃったんですね。

農業をしようかな、という感じで来ましたね。そのときは、遊休農地がもったいないというのと、地域で採れる産物を使って生計を立てることで、人が増えて活性化につながるのではないかと思っていました。

- じゃあ、それから農業を。

果樹園でアルバイトしながら、信更町の近くの大岡温泉というところで出会った人と話をするうちに、一緒にやろうってことになって、温泉施設で働くことになりました。その人が温泉の経営と農業をやっていたので、浴槽の掃除をしたり、米作りを手伝ったり、温泉で知り合った有機農業に取り組んでいる人と一緒にやってみたり。

- そういう地域の温泉施設って、いろんな人がいそうです。

その後、大岡に引っ越して、機械などを借りて農業を始めました。農業をしていると冬の間は仕事がないので、信更町で炭焼きをやっている人の手伝いをするようになりました。そこで、信級で炭焼きをしている関口さんに出会ったんです。「うちのほうにも遊びに来てよ」って言われて、それで初めて信級に行きました。

植野さんが信級に移り住むきっかけとなった炭焼き職人の関口さん

- 信級に来て、どうでしたか?

いいところだなあ、と思いました。とはいえ、すぐに引っ越そうというわけではなかったんですけど。大岡で2年ほど暮らして、別の場所に移ろうと考えたときに、ふと信級が浮かびました。「ここからそんなに遠くないし、確か空き家があるって言っていたな」って。


植野さんが信級にやってきたのは、2010年1月。「借りた家が道からのアプローチが長くて(笑)。まずは必死に雪かきをして道を作りました」と振り返ります。こうして始まった信級での暮らしの中で、「信級玄米珈琲」が生まれます。

PROFILE
1983年、東京都生まれ。早稲田大学院建築学科修了後、2007年に長野市信更町へ。2010年に信級へ移住し稲作と炭焼き、炭焼きの余熱を利用した「信級玄米珈琲」の生産を始める。妻と息子3人の5人暮らし。

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