2011.05.09 [長野県地域資源製品開発支援センター 鈴木進さん]
三方一両損を、一両得に
あとは、評価をしてもらうことが大切です。できるだけ試作品を作って、そのターゲット層のお客さんが好きか嫌いかっていう情報を事前に集めて改善する。我々が相手をするのは今のお客さんではなくて、未来のお客さんなんです。未来は商品の感性価値も、基本価値も変わってくる。今起きている事象を肌身で感じて、それをもとに予測していかないといけません。
-マーケティング、ですか?
まあ、こういう話では「デザイン」「ブランド」「マーケティング」なんて使っていますが、カタカナの言葉を並べるだけでは伝わらないと思うんですよ。「デザインを良くしましょう」ではなくて、「心に響く価値を作りましょう。中身を良くして、お客さんの心をつかむようにしましょう」と言えば、当然それはやるべきだってことになりますよね。そこでセンターでは「ブランド」は「目印」、「マーケティング」は「売る市場を調べる」と説明しています。
もう一つ、大事なのは進め方です。これには2つあって、全部のことを自分たちだけではできないから、各専門家と連携してやりましょうということと、現状把握をして目指す方向を決めること。「今はこうだけど、こうなりたい」ということを明確化して、その間のギャップに対して手を打つことが、活動なんですよね。それぞれのアイデアや具体策をまずは企画書という形に落とし込んで、そこから実践につなげていきます。
現状把握から目標までを明確にして実践、その評価・分析を行ってまた目標を決めて実践…というサイクルを無意識のうちに回せるように、鈴木さんが生み出したのが「BK法」という方法です。「現状の分析や目指す姿、どんなアイデアがあるかとか、ポストイットを使ってペタペタと皆で貼っていってまとめていきます」と鈴木さんから聞くと、なんだかとても楽しそうに思えてくるから不思議です。「やはり楽しくやらないと」と話す鈴木さん。次回は鈴木さん自身のことと、これからの長野県について伺います。
住所 | 長野県松本市野溝西1-7-7 |
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電話 | 0263-25-0982 |
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