2015.01.19 [ 筑北村 ]
「派遣研修職員通信」 『坂井ちょっとやる会』~先進地視察 その2
筑北村への派遣研修職員 石川です。
村の坂井地域で、昨年度活動を始めた住民の地域づくり団体『坂井ちょっとやる会』の活動レポートその2です。
塩尻市の楢川地区を視察した際の様子です。
2 NPO法人ビレッジならかわ
旧楢川村が平成17年4月に塩尻市に編入(合併)した際に、「編入によって地域が衰退してしまうのではないか。今後は行政に依存するのではなく、自分たちで“第2の役場”をつくり、できることを自分たちでやってみよう。」との想いから、楢川地区の有志で立ち上げました。
現在、理事会の下に次の5事業部が組織されています。
- 人材活用事業部(中学生による雪かきボランティアのサポート等)
- 健康福祉事業部(共同作業所の運営等)
- 環境事業部(不法投棄対策等)
- フィルムコミッション事業部(街並み保存事業等)
- IT事業部(パソコン教室等)
【フィルムコミッション事業部では、NHK連続テレビ小説『おひさま』の撮影舞台として奈良井宿への誘致に成功。これがきっかけとなって、奈良井宿に多くの観光客が訪れたそうです。】
【『坂井ちょっとやる会』のメンバーと、ビレッジならかわのみなさんとの意見交換。予定の時間を過ぎても、熱い意見交換が交わされました。】
意見交換では、
- 各事業部では、自分たちも楽しみながら自分たちがやりたいことをやっている。その代わりに、行政などの“他人”には頼らず、各事業部が自分の責任で自立して取り組んでいる。
- たとえば奈良井宿を訪れた観光客が、「この地域っていいよね。」と言うと、地元の子どもたちが「この地域っていいところなんだ。」と再認識し、村外の大学等に進学しても将来的には戻ってきてくれる。
- 100の理屈よりも1つの行動が大切。
等の意見が出されました。
旧楢川村には、“奈良井宿”という先人たちが大切に守ってきたすばらしい観光資源(強み)がありますが、筑北村坂井地域でも自分たちの強みを見つけ、それを多くの地域住民が認識し、「坂井地域に住んでいてよかった!」と思えるようになることが大切だと感じました。
『坂井ちょっとやる会』では、さっそく、この冬休みに公民館を利用して「開放勉強室」を開いたところ、6名の子どもが訪れました。
また、誰でも気軽に立ち寄れるよう先月初めて開いた「カフェ」を今後も継続的に開いていく予定です。
一方で、地域ビジョンの策定に向け、この視察内容も参考にしながら、具体的にどんな組織体系を作り、どんな活動をしていくかについての検討を進めています。
この3月には地域ビジョンを策定し、4月からは本格的に活動を始める予定です。
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