2013.03.01 [ 歴史・祭・暮らし ]
上伊那の土蔵
歴史・祭・暮らしのHです。
上伊那には凝った装飾が施された蔵が残されています。
気が付いたものを紹介します。
軒の下の壁の上部に意匠を施したもの。
次の写真のように、なまこ壁と呼ばれ、外壁に使われる正方形の瓦目地の漆喰を、円形に盛り上げたもの。
次の写真のように土蔵を保護するために、板や波トタン等で覆ったものもあります。
上伊那地域の建築に詳しい方にお聞きしましたところ、その目的として、当地域は風が強いため風雨から漆喰を守るため。
あるいは当地域の土蔵の屋根は置き屋根と呼ばれ、屋根を土蔵にしっかり固定せず、土蔵の上に屋根下地と共に置かれているものが多く、置き屋根が強風で飛ばされないために固定する等の目的があるようです。
土蔵が所々で見ることができる様は上伊那の景観の要素ともなっているように思われます。
次の写真は土蔵が飲食店として再生されているものですが、利用目的は変わってもいつまでも使い続けられることを願います。
3枚目の写真は県宝 宮田宿本陣 旧新井家住宅のもの、他は伊那市内の個人の方のものです。
宮田宿本陣 旧新井家住宅をご覧になりたい方は、宮田村教育委員会 電話2065-85-2314へお問い合わせください。
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