2020.08.03 [ 消費生活センター ]
我が家に架空請求の通知(封書)が届きました。~東信消費生活センターから~
こんにちは。東信消費生活センターのAです。
東信消費生活センターには、消費者の方々から様々な消費者トラブルについての相談が寄せられ、4人の相談員が丁寧にその相談に対応しています。
時々、架空請求はがき、封書についての相談も寄せられます。
相談の内容は、「自宅に身に覚えのない訴訟の手紙が来たのですが…」などと不審な手紙の内容に不安を覚えたというものなのですが、実は、これは「架空請求」とよばれる詐欺の手口の一つ。
手紙に記載された連絡先に電話すると、どんどん悪い人に悪い方向に誘導されて、多額なお金をだまし取られる、そう、大変なことになってしまうやもしれぬ危ないもの。
もしそんな手紙、はがきを受け取っても決して記載のところに連絡はしないでください。
このような相談が寄せられていることは、一般的な話として、相談員でない私も知っていたのですが…。
先日、ついに我が家にも「架空請求(封書)」が届いたのです!(大事件)
東京法務管理局(実在しない機関)という役所らしき所から「訴状」なるものが届いたのです。
その内容たるや
「この度、ご通知致しましたのは貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社から契約不履行による民事訴訟として、裁判所に訴状が提出されましたことをご通知致します。」
冒頭から不安をあおる内容です。
心情的には「何のこと?嫌なこというな~」。
文書は続きます。
「裁判取り下げ最終期日を経て訴訟を開始させて頂きます。尚、ご連絡なき場合原告側の主張が全面的に受理され、執行官立ち合いの元、給料差し押さえ及び動産、不動産物の差し押さえを強制的に履行させて頂きますので裁判所執行官による執行証書の交付を承諾して戴く様お願いいたします」(本文のまま)
意味不明…。
そして「給料や動産、不動産物の差し押さえを強制的に履行する」などという記載は、これは一大事!と思うに至るに十分な記載です。
これを読むと「何もしていないよ、私」と自分の身の潔白を記載の連絡先に連絡したくなります。
もしくは手紙記載の「貴方の利用されていた契約会社、ないし運営会社(あいまいな記載です)」とはどこの会社なのか何のことなのかと問い合わせたくもなります。
でも、でも、これは「架空請求」。
文書の発送者は、その不安や問い合わせたくなるという気持ちにつけ込んできているのです。
決して連絡してはいけません。
封筒をご覧ください。長4封筒が使われています。
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