2019.10.18 [ 林務課 ]
長和町と立科町の合同の山の神のお祭りに行きました
上田地域振興局林務課のKKです。
長和町大沢地区と立科町芦田地区では、かつて境界と水を巡って争いがあり、今から114年前に、今の地域振興局の裁定により、双方が納得の上で、争いを収めることとなり、その証として両地区の間に祠を建てて山の神を祀り、年に一度、両地区(両村。今では両町)の代表者が集ってお祭りをすることが114年間、続けられています。
これが、その祠です。
長和町と立科町が交替で当番を務め、日取りを決め、会場を準備し、当日を迎えます。
令和元年10月9日午前11時、天候に恵まれ(昨年は肌寒い日でした。)、穏やかな秋の木洩れ日が降り注いでいます。
参列者は、両町の町長を始めとする町の職員、両町議会の議員、長久保財産区、芦田財産区の役員、信州上小森林組合、佐久森林組合の職員、佐久地域振興局林務課、上田地域振興局林務課の職員、上小林業振興会の職員など、50名余りです。
今年は立科町が当番なので、挨拶と代表しての拝礼は、立科町の両角正芳町長が行いました。
拝礼は、一礼した後、祠に近づき、供えられた酒と塩で祠の周囲を清め、下がってから、二礼、二拍手、一礼をします。参列者全員がそれに合わせます。
お祭りはこれで終了です。
昨年までは、この場所で簡単な食事をしながら交流をしていましたが、様々な理由から、今年は当番町の施設で交流会を開催することになりました。今年の会場は立科町の中央公民館でした。
交流会の席上で、長久保財産区の役員の方から、買い物と言えば、笠取峠を越えて立科町に通っているとか、依田窪病院の患者の3割は立科町の住民であるとか、両町の交流が活発であることをお聞きしました。114年前には、県が裁定しなければならないほど争っていたことを思うと、争いを収めようとした当時の方々の決意と努力に敬意と感謝を禁じ得ません。
それ以外にも、旧長久保新町が長窪古町、大門村と合併して長門町(和田村と合併する前の町です。)になる際に、町有にする森林と財産区に残す森林に分けたこと、長久保自治会としても森林を有していること、いずれも森林をどうすればいいか悩んでいることなど、色々とお話をお聞きすることができました。
私からは、財産区にしても自治会にしても、自分たちの森林をどうしたいかを自分たちでお考えください、その上で、町、さらには地域振興局にご相談くださいとお願いしました。
これからも、機会を捉えて現場の声をお聞きしたいと思います。
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