2014.07.08 [ 環境課 ]
豊かな環境づくり上小地域会議を開催しました
環境課のNです。
平成26年6月30日(月)に、豊かな環境づくり上小地域会議の通常総会、表彰及び環境学習会が開催されました。
この会議は、自然と人とが共生し、環境負荷を少なくして持続的に発展することができる郷土を築くために、地域住民・事業者・行政が互いに連携し、各主体の総参加による豊かな環境づくりに取り組む推進母体です。
表彰式では、上田市立豊殿小学校さん、尾上靖忠さん、株式会社みすず綜合コンサルタントさんが表彰されました。
上田市立豊殿小学校さんは、体験型環境学習を実施し、さらに体験したことから何を学んだのかをふり返ることで体験活動だけで終らせない授業の工夫をしています。
尾上靖忠さんは、10年間にわたって、ペンション経営の傍らボランティアで「ごみ無し地蔵」を作製し、長和町をはじめ上小地域の幹線道路に設置されたお地蔵さんの効果でポイ捨てごみが減り、地域の環境美化活動に多大な貢献をしています。
株式会社みすず綜合コンサルタントさんは、社員全員で別所線各駅の美化活動を実施しており、今年度は別所温泉駅の花壇修繕作業を実施しました。観光客の方に対して、おもてなしの心を花で表しているとのことです。
その後の環境学習会第1部では、北卸牧のオオルリシジミを守る会の保護育成部会長の清水敏道先生に、「北卸牧のオオルリシジミ保護活動」と題した講義をお願いしました。
講義の内容は、
東御市天然記念物のオオルリシジミの生息環境は、山地や裾野に広がる明るい草原である。絶滅に瀬するまで減少したことは、里山や水田、河川の環境が大きく変貌したことが原因のひとつである。また、80年代に激減したオオルリシジミであったが、90年代に全国から大勢の蝶マニアの採集者が集まった。保護活動により復活の兆しが見え始めているが、これからも皆さんとともに力を合わせて、オオルリシジミの飛び交うことができる自然を守っていきたい。
というものでした。
第2部では、県自然保護レンジャーの御堂島明先生に、「自然保護レンジャーの活動から見る信州の山について」と題した講義をお願いしました。
講義の内容は、
自然保護レンジャーの活動は、ゴミ拾いや枯れ枝などの撤去であったり、動植物の保護や施設利用に関する指導だ。例えば、ペット禁止エリアへ犬や猫を連れてくる利用者への注意や、ゴミの持ち帰りの呼びかけだ。また、登山道や山小屋の状態の情報提供活動も行っている。
「山は楽しむもの、守るもの、そして怖れるもの」という言葉が印象的でした。
ちなみに・・・
長野県の美しく豊かな自然環境を保全し後世に伝えていくため、ボランティアの力を借りて県民協働により自然を守ることを目的に、平成13年6月から「長野県自然保護レンジャー」制度をはじめました。自然保護レンジャーの皆さんには、自然公園などの自然保護や適正な利用を進め、自然環境の保全に関する意識の高揚を図るため、ボランティアで活動をしていただいています。自然保護レンジャーの目印は、青い腕章と身分証明書です。
http://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/kurashi/shizen/shizen/ranger.html
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