2012.10.31 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
上田城けやき並木遊歩道の秘密
地域政策課のHです。
この写真の並木道はどこだか分かりますか?
この並木道は市民の憩いの遊歩道として日頃から利用されていますが、ここを歩いているとちょっと気になる場所に行き当たります。
道沿いには木の柵があったり、なかったりするのですが、一部分だけ道に張り出したコンクリートの踊り場が続きます。
この場所から堀上の道路に出る道が続いているので、そのためかとも思いましたが、それにしては長いし、その先の橋の下にはなにやら横に鉄枠が入っています。
実はここ、かつて鉄道のホームがあった場所なんです!
ここは上田交通(現上田電鉄)真田傍陽(さなだそえひ)線のプラットホーム。同線は前身の上田温泉電軌(温電)が1927年に上田駅と真田地域を結ぶ線として開業したもので、この開通により菅平の観光開発が進むとともに、菅平高原や群馬県への交通手段として、さらに上田市と真田町で収穫された高原野菜などの農産物を輸送するための路線として利用されました。
しかし、モータリゼーションの発達により1960年代後半から赤字路線に転落し、1972年に廃止となりました。
その遺構が残っているということで、橋のアーチ下部にはここに電車が走っていたという名残として、今は目にすることが少なくなった碍子(がいし)を見ることができます。
この真田傍陽線、構想段階では傍陽駅から先、地蔵峠を越えて旧長野電鉄屋代線の松代駅を結ぶという壮大なアイデアもあったようです。
もし今も電車が残っていたら、松代駅まで繋がっていたら・・・そう考えるとちょっと残念な気もしました。
11月3日からは「上田城けやき並木紅葉まつり」が開催され、期間中、様々なイベントや並木道のライトアップがされる予定です。
ぜひ、紅葉まつりにお越しいただき、このホームをご自身の目で確かめてみてください。
所在地:上田市 上田城跡公園
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