2013.04.04 [ 職員のみつけた情報コーナーまちづくり ]
「じねんや糸川」オープン!※営業状況についてはお店へお問い合わせください。
地域政策課のHです。
皆さんは糸川英夫博士をご存知ですか?
糸川博士は「日本のロケット開発の父」と呼ばれ、戦後間もない時期にペンシルロケットを開発するなど日本におけるロケット技術の基礎を築いた方です。
糸川博士は音楽にも造詣が深く、信州国際音楽村の建設に協力していたそうで、そうした縁もあり新潟県から古民家をこの音楽村近くに移築して晩年を上田の地で過ごしていました。
博士が亡くなった後は空き家となっていましたが、昨年、生誕100周年記念行事を行う中で、この民家を活用しようという話が持ち上がり、有志の皆さんが今回、喫茶・ギャラリースペース「じねんや糸川」として博士の命日である2月21日にオープンしました。
そこで、この「じねんや糸川」を今回訪問してきました。
入口を入ると古民家の雰囲気がとてもよく、特に屋根が高く吹き抜けとなっているため開放感があります。
梁や柱などむき出しでとても重厚感があります。
1階が喫茶スペース。今となっては懐かしい掘りごたつや囲炉裏があります。
ここで、コーヒーとケーキのセット(400円)をいただくことができます。
掘りごたつでは、ご近所の女性達でしょうか、漬物など持ち込んで話の花を咲かせています。
こちらを管理されている方にお話をお聞きすると、「公民館みたいに気軽に誰でも利用してもらえる場所になればと思っています。疲れたら少し寝転んでいってもらってもいいんですよ。」とのこと。
何でも糸川博士は昔は厳しい人だったようですが、晩年、この家に住み始めてからはお弟子さんが沢山出入りして、お弟子さんが酒を飲みながら議論をするのを楽しそうに聞いていたといいます。
今ではそうしたお弟子さん達がJAXAで探査機「はやぶさ」の開発や運行に携わっているとのこと。
そんな光景を思い浮かべながらお茶をするのもいいかもしれませんね。
いただいたコーヒーとケーキ、素晴らしいお膳に載って供されますが、このお膳は運営している皆さんのお宅に眠っていたものを活用しているそう。
もちろんコーヒーは本格的。ケーキに至っては自家製とのことですがしっとりしていてフルーツやナッツがいっぱいでお菓子屋さんが作ったものかと思うほど美味しかったですよ。
ホッとできる癒しの空間でもあるこの「じねんや糸川」に、皆さんもぜひお立ち寄り下さい。
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