2013.11.04 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
20年ぶりの御遷宮 八百年の歴史あるお宮で奉祝祭
地域政策課のYです。
長和町の「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」では、20年に1度の「式年遷宮」が行われました。三重県の伊勢神宮でも行われましたが、社殿を新たに造営し、神様にお移りいただく行事です。その「遷座」は、前の日の夜に行われ、無事に終了したということで、それをお祝いする「奉祝祭」が10月20日に催されました。
午前中は、お宮の前の通りを地元の皆さん方がいろいろな格好で練り歩く「おねり行列」です。このお宮では、毎年1月「おたや祭」という五穀豊穣などをお祈りするお祭が開催されるのですが、歴史上の出来事や昔話の一場面を題材とした「山車(だし)」が地元の5地区で作られます。いつもは、「山車」といっても、各地区の一角に作られ動くことはないんですが、この日のは軽トラなどの上に乗せられて順序良く行進です。最初の写真は、まごうことなく金太郎です。
一寸法師や竜宮城も登場。
山車では歴史上の戦いの場面も多く作られ、この日は、川中島の合戦の武田信玄と上杉謙信の一騎打ち。踊りのお師匠さんが歌にあわせて踊っています。赤い甲冑を身にまとった真田幸村も馬にまたがって攻め込んでいます。
このほか、おねり行列では、太鼓や神輿など盛りだくさんで登場。2時間以上にわたってお宮前の通りは出し物が絶えることはありませんでした。
午後は、豊受大神宮で神事です。大神宮は、社伝によると、1186年に伊勢神宮から御分霊が奉られたとか。鎌倉幕府ができる直前です。式年遷宮は1241年から行われたということですが、結構お金と労力がかかる行事をよく続けてこられました。
新しい社殿の前で玉串を奉げるなどの神事を行った後、社務所では巫女さんによる舞が奉納されました。巫女さんは、だいたい白い小袖に緋袴というのが一般的ですが、平安時代の宮廷の女性が緋袴をはいていたのが今にも伝わっているのだとか。また、写真の巫女さんの袴の形は「行灯袴」というんだそうですが、こちらは明治時代、女学生用の袴として作られたもので、それが今の巫女装束の主流なんだとか。勉強になります。
巫女さんの舞の前には雅楽の演奏も行われました。笙(しょう)や笛といった雅楽の楽器の音を聴くと本当に「雅」って感じがします。中学生でしょうか三人の巫女さんの舞いも披露されました。おたや祭でも毎年見せてくれるもの。伝統は引き継がれていくんですねえ。
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