2013.05.23 [ILOVE信州]
“静かな星空の下 子どもが子どもになる暮らし”(1)
“静かな星空の下 子どもが子どもになる暮らし”(1)
「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。
第11回目のI♥信州は、大阪府枚方(ひらかた)市から下伊那郡松川町に移住された、宮尾竜平さんにお話をお聞きしました。
宮尾さんは、松川町町営のリラクゼーション施設「信州まつかわ温泉 清流苑」で、日々訪れたお客様のおもてなしや、森林セラピーガイドの資格を生かしたオリジナル観光プランの企画運営などをされています。
新緑があざやかな季節、藤やチューリップなど花の匂いが漂う松川町。
宮尾さんが現在お勤めの「信州まつかわ温泉 清流苑」で、信州へ移住するまでの経緯などをお聞きしました。
■家族との時間をもう一度見つめなおしたい・・・
宮尾さんは、京都府にほど近い、大阪府枚方市のご出身。今から10年前、お父様と二人で、マンション維持管理の会社を創業し、以来、マンションの維持管理や入居者の対応に邁進していました。
日本でも人口の多い大阪府。マンションの需要も多く、新築物件の対応を中心に24時間体制勤務の日々、朝早く出勤し家に帰るのは日付が変わった深夜過ぎということも・・・。奥様との時間、お子さんとの時間が取れない毎日が続いていました。
親子二人で創業したマンション管理の仕事に誇りと充実感を持って取り組んでいましたが、会社も軌道に乗り、10年を越えた頃。
既存マンションの維持管理が中心の業務にシフトし、あらためて家族と過ごす時間を見つめ直したい、どこかゆっくりとした場所で暮らしたい、と移住を考えるようになりました。
■生き方を変えた白馬の星空 自然の豊富さに家族みんな笑顔!
ある夏、家族旅行で琵琶湖へ1泊2日のキャンプに出掛けたときのこと。
帰りにもう少し足を伸ばしてみようと、長野県白馬を訪れた宮尾さん。
白馬岳や白馬八方尾根など雄大な自然が豊富な白馬で、山登りやキャンプをご家族で楽しみました。
中でも琵琶湖で見た星と白馬で見た星の輝きの違いに家族全員ビックリ!
天空の星を見上げながら感動の時間が流れました。白馬のキレイな星空と静かな時間が流れる中、宮尾さんの心の中にあった移住へのスイッチが入った瞬間です。
宮尾さん:「修学旅行で一度長野県に訪れたことはありましたが、自分の車で走ったのは初めてでした。率直な感想としては、長野県デカっ!という感じ(笑)
移住先をどこにするか考えたとき、最初は白馬がいいかなと思いましたが、夏に行ったことしかなく、冬の雪の経験がないことが心配だったので、他の地域も探してみようと色々とパンフレットを取り寄せたり、インターネットで情報を探したりしました。」
松川町営のリラクゼーション施設「信州まつかわ温泉 清流苑」「リフレッシュタウン まつかわ」
で行われる、様々なイベントやオリジナル観光プランの企画運営に励む、宮尾さん。
毎月1回・月曜日18:15~放送の飯田FMの番組「ええとこやでまつかわ」で
松川町の魅力を発信しています。
宮尾さんが移住を決める際に、参考にした情報のひとつがこの「Iラブ信州」コーナー!
当サイトを見て先輩移住者の苦労話や生の声に触れ、移住に期待を膨らませました。また各市町村の移住者支援のパンフレットを取り寄せ、移住先も絞り込んでいきました。
飯山、信濃町、白馬など北信地域の市町村の資料を取り寄せたものの、やはり移住した先で仕事がないと生活に繋がらないと、移住地より先に仕事を探すことに方向転換。そのとき、数ある候補の中から現在の「信州まつかわ温泉 清流苑」の職員に採用されました。心配していた仕事の問題も解決され、次の住まい探しが始まりました。
宮尾さん:「移住するなら長野県!と、他の県を調べることもなく決めたんです。
今までずっと自営業をしていたので、行政が運営する仕事に携わった経験はなかったですが、こういう「おもてなし」の接客サービスもやってみたいなと思いました。妻も、自分の好きなところでいいよ、と言ってくれたのでありがたかったですね。住まいは、飯田市の不動産屋さんや、松川町の空き家バンクなどで探しましたが、なかなかすぐに住める家が見つからず、最終的に職場から車で10分くらいの一軒家の借家に決めました。」
そして2011年、奥様の理解と協力もあり、大阪で生まれた3人のお子さんを連れて、晴れて松川町へ移住!宮尾さんの信州での新たな暮らしが始まりました。
次回、後編では宮尾さんが新たに取り組んでいる森林セラピーの活動の様子や宮尾さんの夢などをご紹介します。お楽しみに。
・信州まつかわ温泉 清流苑 http://www.seiryuen.jp/
■宮尾さんが移住された下伊那郡松川町
長野県の南信地域、伊那谷のほぼ中央に位置する下伊那郡松川町。
さくらんぼや梨、リンゴなどの果樹栽培が盛んで、「くだものの里」としても知られています。
りんごオーナー制や都市部の中学高校生徒の農業体験ホームステイなど、新たな農業観光への取り組みにも力を入れています。
上段左:松川町役場 上段右:松川町町営 信州まつかわ温泉 清流苑
南アルプスの眺めも最高です!(写真提供:宮尾竜平さん)
りんごや梨などの果樹栽培が盛んな松川町。
地元産のリンゴで育った黒豚と地元産ごぼうを使用した「ごぼとん丼」は松川町のご当地丼!
(写真提供:宮尾竜平さん)
●長野県では、東京・有楽町に「長野県移住・交流センター」を開設し、県内各市町村とも協力しながら移住に関する取り組みに力を入れています。
また、平成25年5月27日(月)に、名古屋・栄、大阪・梅田に「移住・交流サポートデスク」を開設し、
中京圏や関西圏からの移住をサポートをしてまいります。
信州への移住に関心のある方はお気軽にご来場ください。
長野県と参加市町村が各地域の魅力を伝える、信州田舎暮らしセミナーが6月に、東京と名古屋で開催されます。
【信州田舎暮らしセミナー“東京”】
◆日時 : 平成25年6月8日(土) 13:00~16:00 (受付開始 12:30)
<参加自治体:長野県、小諸市、佐久市、小海町、北相木村、南相木村、立科町>
◆会場 : NPO法人ふるさと回帰支援センター
(東京都千代田区有楽町2-10-1 有楽町駅前 東京交通会館6階)
◆プログラム : ※全体説明(セミナー)と個別相談会を同時開催します。
会場内の移動及び入退室はいつでも可能です。
【信州田舎暮らしセミナー“名古屋”】
◆日 時:平成25年6月15日(土) 13:00~16:00 (受付開始 12:30)
<共同参加市町村:長野県、上田地域定住自立圏(上田市、東御市、長和町、青木村)、茅野市、飯島町、売木村、大町市、信濃町>
◆会場 : 中日ビル6階 第1、2会議室
(愛知県名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル6階)
◆プログラム : ※全体説明(セミナー)と個別相談会を同時開催します。
会場内の移動及び入退室はいつでも可能です。
各セミナーの詳細・申込等はこちらから >> http://www.rakuen-shinsyu.jp/event
移住に興味を持たれている方や信州を知りたい方など多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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長野県観光部信州ブランド推進室
TEL:026-235-7247
FAX:026-235-7257