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“小谷村で味わう素朴なつながり(1)”

I♥信州(あいラブしんしゅう)
小谷村で味わう素朴なつながり(1)

「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。

第22回目のI♥信州は、2005年大阪から飯山市に移住し、2006年に白馬村、2013年に現在お住まいの小谷村へ移住された田浦澄代さん・ロバート・アレキサンダーさんご夫妻にお話をお聞きしました。

田浦さんご夫妻は、小谷村でヤギのミルクを使ったチーズの製造・販売を行う「風の谷ファーム」を運営、また奥様の澄代さんは小谷村の地域おこし協力隊として小谷村の特産品開発、集落支援などで活躍しています。

まだ村内のところどころに雪の残る小谷村、青く茂る芽吹きの季節を待つ風の谷ファームのヤギ達と田浦さんご夫妻が信州へ移住されるまでの経緯をお聞きしました。

<充実感とハードスケジュールの日々を抜けて>

田浦澄代さんは徳島県鳴門市の出身。
兵庫の大学を卒業後、大阪のラジオ局のディレクターとして、地域に根ざした情報発信や日々の暮らしに溶け込んだ番組制作を約10年間携わっていました。

大学時代よりアルバイトとしてラジオの放送局に勤務していた澄代さん。
ラジオ業界に入ったきっかけは、阪神大震災の直後に在阪の外国人の方に向けた、日本初の外国語放送として開局した“FM COCOLO(こころ)”という放送局が出来たことでした。そこで番組のADとして震災後とかく情報提供不足がちになる外国の方々に母国語でニュースやその国の音楽をお伝えするという番組を担当しました。

その後、フリーのディレクターとなってからもレギュラーの番組を3本担当するなど、自身の仕事の幅を広げ、忙しくも充実した日々を過ごしました。

ラジオ番組はテレビ番組の収録とは違い、撮影した映像の編集作業などはないものの、その場の状況に応じて臨機応変に対応していく難しさや、番組の内容を構成するための取材等の準備には、膨大な時間と労力を伴います。充実しているとはいえ、睡眠時間はまとまってとれても1、2時間程度という日も多くなり、徐々にオーバーワークだと感じ、違う世界への憧れを持つようになった澄代さん。

澄代さん:「本当に多忙で、休暇が取れないなら休業しようと、ワーキングホリデー制度を利用して1年間オーストラリアで生活していました。元々“FM COCOLO”で海外の方とずっと仕事をしていましたので、外国も1年くらい行ってみるのもありかなぁ?と思いました。当時交際していた主人がちょうどオーストラリアに滞在していた、というのもあるのですが(笑)担当していた番組が終わった次の日にはオーストラリアに向かっていましたね。」

アルバイト時代から走り続け、気づけば10年…澄代さんは2004年に携わっていたラジオ番組の職を離れ、1年間オーストラリアで暮らした後、ワーキングホリデーの期間が終了する2005年に帰国。
そして、友人からの誘いで訪れたのが長野県でした。

当時澄代さんの親しい友人は宿泊施設のコンサルタントとして、長野県北部にある戸狩温泉スキー場の再生プロジェクトに携わっていました。ご主人のロバートさんが元々スノーボードのカメラマンをしていたことから、ウィンタースポーツ産業への知識の豊富さを見込まれ、一緒にプロジェクトを手伝ってほしいと声がかかったのです。本格的なウィンターシーズンを迎えた2005年の冬、田浦さんご夫妻は戸狩温泉スキー場のある飯山市へ移住しました。

スキー場の再生プロジェクトでは、スキー場内で行われる様々なイベントの手伝いを主に担当していた田浦さんご夫妻。あるとき「1日ラジオ局」という番組を戸狩温泉スキー場から放送する企画があり、澄代さんはラジオ番組ディレクターとして蓄積した10年の経験を生かし、イベントを成功に導きました。

それからプロジェクトが終了した2006年の春。山の近くで暮らしたいというご主人の希望もあり、北アルプスの麓の白馬村に居を移し、現在田浦さんご夫妻が運営している「風の谷ファーム」の師匠となる方と出会ったのです。

<『風の谷ファーム』との出会い…白馬から小谷へ>

澄代さん:「白馬に引っ越してきた当時は野菜でも作るか~なんて思ってはいたんですが、たまたま岩岳スキー場で山羊を飼ってらっしゃる日本人の方と出会いまして…。
私たちもオーストラリアにいた時にヤギさんと戯れたり、牧場に居候をしたりということをしていたので、特に主人の方が興味を持ちまして、その方に弟子入りを志願しました。」

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