今年の秋は北信地域の森のドングリ類の実りは不作と言われており、12月の本格的な冬に入ってもクマが里に出没するなど、例年では考えられない状況が続いています。
これは長野県に限ったことでなく東北地方や北陸地方なども同様で、全国的に異常な状況が続いていることから、政府は11月14日の「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」においてクマ被害対策パッケージを取りまとめ公表しました。
・クマ被害対策パッケージ(R7.11.14 クマ被害対策等に関する関係閣僚会議)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kumahigai_taisaku/pdf/countermeasure_summary.pdf
パッケージは省庁ごとに緊急的、短期的、中期的な取組を整理していますが、国土交通省では短期的な取組のひとつとして、河川における出没対策のための樹木伐採を掲げています。
北信管内の千曲川や夜間瀬川では、春先以降もクマの移動や潜伏が何度か確認されていますが、クマのエサとなるような大きなクルミの木や、体を隠すアレチウリなどの植物が大繁茂していました。
このような環境はクマの移動・潜伏場所となりやすく、以前から地域的な課題でもありました。
管内では国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所が飯山市の千曲川河川敷で、県北信建設事務所が中野市・山ノ内町の夜間瀬川河川敷において、ヤブの伐採事業をスタートしました。
河川敷のヤブ伐採により、市街地や住宅地近くでクマが移動・潜伏しやすい環境が解消されるので、クマが人間の生活圏付近に出没しにくい環境が整備されます。
地域の皆さんの安全・安心な生活環境をつくるクマ対策の取組として大きく期待されます。
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