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雪対策~屋根の雪下ろし作業における安全対策勉強会~開催しました!

企画振興課 雪山です。

「屋根の雪下ろしは命綱をつけて!」って言うけど、「屋根の上で、一体どうしろって言うの?」という悩みを解決していこうということで、
平成31年(2019年)3月15日(金曜日)に「屋根の雪下ろし作業における安全対策勉強会」が、飯山市建設業協会、一般社団法人長野県建築士会飯水支部の主催(共催:長野県、後援:飯山市)により開催されました。

勉強会は、屋根の雪下ろし作業の転落事故ゼロを目指すことを目的に、屋根の上で命綱を固定するための設備(命綱固定アンカー)の紹介と、作業の際に使用する安全帯(ハーネス)やハシゴなどの用具、気を付けるポイントを学びなおそうと企画されたものです。

≪午前の部(現場での説明会)≫
午前中は、北信地域振興局と北信建設事務所から飯山市建設業協会にお願いし、モデル的に設置した命綱固定アンカーを実際に見てもらうことと、作業する際の安全対策の具体的なイメージを掴んでもらうための現場での説明会です。

参加者の大部分は建設業などに携わる方々ですが、会場が飯山市役所隣ということもあって、飯山市職員の方の参加もあり、前日までの参加登録者数85名を超える100名超の方々が集まりました。

まずは、飯山市建設業協会が考案したアンカーの紹介です。
こちらがモデル設置した「棟馬アンカー」です。

屋根に設置すると、このような感じになります。

そして、こちらが「固定マスト」です。

これらについて詳しく知りたいという方は、飯山市建設業協会(電話:0269-62-2579)へご相談を。

続いて、実際に作業を行う際の安全対策のポイントの説明です。
長岡技術科学大学の上村靖司教授と国土交通省の克雪体制づくりアドバイザーの木村浩和さんに、実演をしながら解説していただきました。(お二人は、雪国の安全(Snow-Safety)と豪雪時の除雪ボランティア(Snow-Rescue)を考え・実践している越後雪かき道場®で活躍されています。)

命綱と安全帯(ハーネス)の説明。


越後雪かき道場と株式会社基陽(兵庫県)が共同で開発した雪下ろし作業の転落防止を目的とした「安全帯」です。
「雪下ろし作業時の作業性などを考慮したもの。」で「高齢者でも簡単に着用ができるようにパンツ型にして、滑りにくく加工してある。」「前と後ろに命綱をつけられるようにした。」など、工夫されたものです。
作業時には、屋根から落下しないような長さにロープ(命綱)を調整することが重要とのことです。また、ロープ選びも重要で、登山用のザイルロープが良いとか。

そして、雪かき道場と長谷川工業株式会社(大阪市)が共同開発したハシゴ(雪屋根昇降はしご「ハードルラダー」)の説明。

ハシゴから屋根へ移る際に、手掛かりとなる棒があるので、ステップの踏み外しなどによる転落事故の危険性の回避に有効で、昇降もとてもスムーズです。

さらに、(少しわかりずらいですが)ハシゴから前に飛び出している赤い部分があります。こちらは、横滑りによる転倒防止に有効です。

順番が前後しますが、ハシゴをかける際には、滑らないようにハシゴの下部を雪の中に埋めて固定することが必要です。その際に、力いっぱい蹴るので壊れてしまうことがある最下段のステップを補強しています。

これならば、安心して上り下りできる気がします。でも、作業時は、他の誰かがハシゴを抑えるなどの安全対策は忘れずに。

※梯子の実物も見ていただくことができますので、飯山市建設業協会(電話:0269-62-2579)にご相談ください。

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