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「歴史ある農業施設について」第3弾

こんにちは! 農地整備課Kです。

前回に引き続いて歴史ある農業用施設について紹介します。
今日は【平八箇郷堰(たいらはっかごうせぎ】について紹介します!

 平八箇郷堰は飯山藩松平氏に仕えた役人で「用水の神様」と言われた野田喜左衛門正満の指揮のもとに引かれた用水堰のひとつで寛文6年(1666年)に完成したと言われています。
水源は県境の開田山脈中にある茶屋池です。

 

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              【茶屋池 標高1080m】

 

茶屋池から引かれた用水は1度出川に落とされ、池より6km下流にある平用水揚口から堰上げいくつもの集落、川を越え水沢平の村々(現在の飯山市常盤)まで潤しています!
その距離なんと26kmになります。 

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【  平用水絵図 引用 「長野県下水内中部土地改良区50周年記念誌 ふるさとの水と土より」】

 

平八箇郷堰は途中、多くの村や川、水路を越えるため水を巡っての争いや、距離があまりにも長いため修繕の数も相当だったそうです。修繕作業は重機のない当時、非常に大変な工事だった思われます。

 

飯山市常盤小学校には【石樋(いしどよ)】と呼ばれる川を渡すために作られた石造りの水路が移設保存されていて、開削当時の苦労を今に伝えています。

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                                               飯山市常盤小学校にある【石樋】  

農地整備課では、先人が苦労して作ったこの水路を平成22年度~27年度にわたり県営農村地域防災減災事業
岡山地区により、平用水揚げ口から約700mの改修を行っています。

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                     【整備前の水路】

 

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                      【整備後の水路】

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