2024.09.12 [ 【目】自然・景観 ]
来年も黄色が咲き誇ることを願って
今年は例年にも増してニッコウキスゲが咲き誇り、初夏に賑わいを見せた霧ヶ峰・車山ですが、この光景は人の手を入れることで維持されています。
観光シーズンも落ち着きを見せた8月中旬から、地権者やボランティアの方々の協力のもと、来年度に向けてススキ・ニッコウザサ・雑木の伐採を行いました。
このような人手が介在する草原環境は「半自然草原」と呼ばれたりもしますが、自然の状態で成立している自然草原とは異なり、継続的な人間活動によって植生遷移を妨げ、草原の状態が保たれているのが特徴で、霧ヶ峰・車山も該当します。
以前にも取り上げましたが、放っておくと繁殖力の強い外来種等に駆逐され在来種が絶滅してしまうため、霧ヶ峰草原再生協議会では、1年をとおしてこのような活動を積極的に取り組んでおります。
この場所での刈り取り量は1.3トンとなりました。人が埋もれる高さになった草山が3つも…これでも昨年より少ない量とのこと。刈り取ったススキは、処理場へ運搬され堆肥に生まれ変わります。
また、別の場所では、伐採と併せて種が散っていないニッコウキスゲを回収し、草原内に播種しました。少しでも黄色く染まる場所が広がり、この環境を維持できることを願いつつ…
このような保全活動は、当協議会の取組のほかに、企業様の取組もございます。
直近では、以下のようなイベントも予定されておりますので、ご興味のある方はリンクをクリックしてご覧(ご参加)ください。
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