2026.01.14 [ 移住・定住南信州のひと・つながり ]
阿智村から広がる森の循環 『あち森』本柳寛人さんが目指す地域の安全とエネルギー循環
こんにちは!
南信州地域振興局リニア活用・企画振興課のあんずもちです。
2026年、新年最初にご紹介するキーパーソンは、阿智村の森林と村民の安全を守りながら、持続可能なエネルギー循環に挑戦する「NPO法人 あち森」理事長、本柳寛人(もとやなぎ ひろと)さんです。

神奈川県から南信州へ ― 本柳さんの移住ストーリー
本柳さんは神奈川県茅ヶ崎市出身。大学では地球環境を専門に学び、自然エネルギーや作物からエネルギーを生み出す研究に取り組みました。卒業後は自然エネルギー関連のベンチャー企業への就職を考えていましたが、2011年に「地域おこし協力隊」の存在を知ります。知人から紹介されたのが阿智村でした。村全体で「持続可能」を目指していることに惹かれ、協力隊として活動をスタート。協力隊の期間中は農業をはじめ、さまざまな地域の仕事に挑戦する中で阿智村出身の方と結婚し、現在も阿智村で暮らしています。
林業との出会いと「あち森」設立
協力隊卒業後、知人の紹介をきっかけに林業の世界へ。愛知県で7〜8年、現場経験を積みました。
阿智村で薪ボイラー導入プロジェクトが始まり、2021年8月にNPO法人「あち森」設立。立ち上げメンバーとして関わった本柳さんが理事長となり、現在は木の切り出しから事務まで一人で何役もこなしています。
「あち森」の主な仕事は、通学路や道路などに面した森林を整備し、生活環境を維持すること。倒れそうな木や危険な木を判断して伐採し、村民の安全な暮らしを守っています。伐採した木は丸太や薪に加工し、薪ボイラーに供給。公社のビニールハウスでトマト栽培に活用されています。
さらに、キャンプ場向けの薪販売や「薪の市」の開催、子ども向けの伐採体験など、木を通じたさまざまな取り組みを行っています。


「プラマイプラス」の信念と地域への想い
林業は決して楽な仕事ではありません。夏場は1日に4リットルもの水分を摂るほどの重労働。思うようにいかないことも多いといいますが、本柳さんには一つの信念があります。それは「プラマイプラス」
で続けること。
「嫌なことや大変なことは必ずある。でも結果的にプラスになっていればいい」と話します。
その前向きな姿勢と誠実な仕事ぶりは地域にも伝わり、「この人に任せたい」という信頼の輪が広がっています。今では地域の方々からの応援が大きな支えになっているそうです。
一緒に働くのは70代〜80代のベテランたち。危険を伴う林業ですが、これまで事故は一件もありません。「あち森」という名前も少しずつ地域に浸透し、1つひとつの仕事に誠実に向き合っています。
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