2013.01.04 [ 南信州の観光・自然・花 ]
飯田合庁にある珍樹「蚊母樹」
飯田合庁の東側に樹高25mはあろうかという1本の大きな常緑樹があります。
周囲の桜の生育に邪魔なために枝を掃おうとしたところ、「飯田市指定文化財」の標柱がありました。
飯田市教育委員会へ問い合わせると「枝の1本も折ってはダメ!」とのこと。
とても貴重な木だそうで、市文化財の中でも「珍樹」として紹介されています。
え?なに?珍樹?気になる気になる・・・ということで少し調べてみました。
「桜丸の蚊母樹(さくらまるのイスノキ)」
イスノキは暖地性の常緑樹で、長野県内にはこの1本しかないそうです。
葉に虫こぶができるのが特徴で、丸く大きく膨らんだものは「ひょんの実」といわれるのだとか。
実際に見てみると、落ち葉の多くに小さな虫こぶが見られます。
なぜ、県内に1本しかないような蚊母樹がこの地にあるのか不思議ですね?
飯田合庁は旧飯田城の桜丸といわれる場所にあります。
推定樹齢200年ということを考えると、当時のお殿様が植えたものかもしれません。
飯田合庁にお越しの際は、この古木や赤門などをご覧いただき、飯田の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(地域政策課 YKK)
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
南信州地域振興局 総務管理課
TEL:0265-53-0400
FAX:0265-53-0404