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【重要文化財 旧中込学校】旧中込学校にある藤の木の話

林務課のSです。
佐久市の「旧中込学校」は国の重要文化財ですが、そのかたわらに立派な藤の木があります。


この藤は明治8年(1975年)、中込学校の新築を記念して、同時期に故 小林又蔵氏が植えたもので、樹齢は150年を超えるものと思われます。
その間、中込学校とともに、中込地区の宝として愛され親しまれてきました。
現在の中込小学校の校章にも藤の花を表して建学の精神を引き継いでいるといわれています。

この藤は地域の住民で手入れが続けられ、毎年5月には観藤会が盛大に開催されているそうです。

なお、旧中込学校の敷地に「災害復旧記念碑」が建てられています。
(国土地理院の地図をみたところ、旧中込学校の敷地に「自然災害伝承碑」の地図記号の表示がありました。)

旧中込学校付近の地図

自然災害伝承碑の地図記号

旧中込学校を訪れてみると、旧中込学校のそばの木陰に「災害復旧記念碑」が建てられていました。
(敷地に立ち入るには管理事務所の開館時間内に観覧料の支払いが必要です。)

その石碑には、
(1)昭和24年(1949年)8月31日の夜、突如襲来したキティ台風により滑津川流域に大氾濫がおき、堤防の決壊・家屋の浸水・田畑や橋梁の流失等々の被害は、往年の寛保年間にあった災害(1742年に起きた戌の満水)を彷彿とさせるものであったこと、
(2)復旧に当っては国・県の援助のもとで、住民が一致協力してついに積年の宿願であった河川改修・耕地整理の難業をとげたこと、
(3)校庭の藤棚も被害にあったが、復旧・改築したこと―
などが記されていました。
被災した当時の住民の皆さんは、藤の花をみることで、いくらかでも心が癒されたのかもしれません。

皆さんも一度旧中込学校を訪れてみてはいかがでしょうか。
その際には、立派な藤の木もぜひご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

■引用文献(ホームページは2023年5月25日閲覧)
・佐久市観光協会、旧中込学校の藤(藤の木の看板)
令和3年度長野県地域発元気づくり支援金活用事業

・災害復旧記念碑(旧中込学校内)

信州佐久旅の観光ガイド 旧中込学校(佐久市観光協会ホームページ)
中込学校(佐久市ホームページ)

キティ台風(気象庁ホームページ)
戌の満水(Wikipedia)
自然災害伝承碑(国土地理院ホームページ)

 

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