とある日の図書館のお仕事

こんにちは!

突然ですが、これは何の生きものだと思いますか?

『環海異聞』16巻[1](漂流記叢書.51) 大槻茂質[問]他 写本

国立国会図書館デジタルコレクションより

 「顔は猫」「体は虎柄」「尾…?」など、職員間でも何の生きものか議論を呼びました。

こちらの資料は、『環海異聞(かんかいいぶん)』という江戸時代の資料で、ロシアの社会や風俗等を絵入りで紹介している和装本です。当館では、写本という原本を書き写した資料を所蔵しています。(問いの正解は国立国会図書館デジタルコレクションを覗いてみてください♪)

現在は長野市立博物館の企画展「自然へのまなざし~江戸時代の自然観~」(会期:2023年10月7日(土) ~12月3日(日))のために貸出をしています。その準備の際に見つけ、江戸時代の様子を知る、1つのきっかけとなりました。気になった方は、長野市立博物館の企画展示と併せてご覧になってみてはいかがでしょうか。(企画展示後は通常通り当館で保存します。)

 

県立長野図書館では博物館をはじめ、歴史館や美術館等との連携も行なっています。「Museum(博物館)」「Library(図書館)」「Archives(文書館)」の異なる機関が協力・連携して、様々な取り組みを行なうことを「MLA連携」と言います。当館では「信州 知の連携フォーラム」や「信州デジタルコモンズ」等、様々な取り組みを行なっています。このような形で当館の資料が博物館で活用され、博物館を訪れた方にも知っていただけることは、とても嬉しいことですね。

図書館の本を使って新たな発見や、学びを深められるよう、今後も資料の保存と活用に努めていきます!

 

参考資料

・『環海異聞 本文と研究』 杉本つとむ他著 八坂書房 1986

・「激動幕末 開国の衝撃」 国立公文書館 [最終確認2023年10月10日]

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