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可愛い本には旅をさせよう♪(FMぜんこうじ「図書ナビ」第15回)

図書ナビ15-1

いつものFMぜんこうじスタジオ前にて

みなさま、こんにちは。県立長野図書館の森です。FMぜんこうじ「ひるどきもんぷらワイド」、 2024年6月11日(火)に放送された、「図書ナビ」コーナー、15回目の内容をご報告します。

6月11日は「傘の日」。1989年、日本洋傘振興協議会が、暦のうえで入梅にあたるこの日を「傘の日」に制定したんだそうです。今年はなかなか梅雨入り前から暑いですね!というトークから始まりました。オープニングの一曲は、キャシー・デニスの”LOVE’S A CRADL”。天気予報の恋人(チャゲ&飛鳥)のカバー曲なんですね。

オープニングトーク:印象に残っている旅や場所ってありますか?

中川さん信濃毎日新聞に「旅する本箱」の記事が載っていましたね!中込駅のテーマは「あなたも行きたくなる」・・・でしたね。森館長は、印象に残っている旅や場所ってありますか?

: 印象に残っている旅は…大学生の頃に、両親と行った「石橋」を巡る旅です。
私、大学生の頃は、国語の先生を目指していました。教育実習で担当することになったのが、石の建造物についての随筆だったんですね。
それで、そこに出て来るものを、実際に見て、写真に撮って、授業で生徒たちに見せたいなと思って。両親に相談したんです。そうしたら、一緒に行こうということになって。
その時見た橋の一つに、熊本の「通潤橋(つうじゅんきょう)」というのがありました。日本最大の、アーチ式の水路になっている橋です。
江戸時代末期、1854年(嘉永7年)、水不足に悩む土地に水を送るため、当時の庄屋さんによって造られたそうです。
橋の真ん中の穴から、水が噴き出すようになっていて、その放水の様子を写真に撮ろうと思って、ずいぶん待ったんですが、両親も一緒に付き合ってくれました。その時の写真は授業でも好評で、とても嬉しかったです。娘が一生懸命なのを応援してくれていたんだな、と、時々思い出して、有難く思っています。

中川さん:なんだか、森館長らしいです(笑)。中学生の皆さんにも、伝わったんじゃないでしょうか。そして、ご両親との旅、良いですね!

: 私の家は、兄が二人の5人家族だったんですが、両親と私の3人で旅したのは数回でした。就職してすぐのころに、父がタイ国に赴任したときに、遊びに行った時のことも印象に残っています。父は10年以上前に亡くなりましたが、もっと一緒に旅をしておけばよかったな、と思っています。

今日のテーマは?「旅する本箱」

:せっかくなので、「旅する本箱」についてお話しさせていただきたいな、と思います。
普通は、本屋さんや図書館等、本が置いてある所に、「人が」出向いて行きますよね。「旅する本箱」は、「本が」、人のいる場所に動いていくという発想です。

元々は2年前、Learn by Creation NAGANOのメンバーで、善光寺の近くにある子どもたちの学びの場「未来工作ゼミ」に、大手智之さんを訪ねた時に、アイデアが生まれました。
大手さんから「図書館ってたくさん本があるけれど、これが読みたいっていう決め手がないよね。誰かが選んだ本という付加価値が付いていると、もっと面白いんじゃない?例えばSFとか、選んでみようか。」という提案をいただきました。「いいですね、「大手さんが選んだSF」っていう本棚。シリーズでいろいろ作れそう!」「その本棚が、あちこち旅したら面白いんじゃないかな」などなど、みんなでワイワイ話しているうちに、「実際にやってみよう!」という話になったんです。

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