総務管理課Mです。
10月22日、伊那合同庁舎にて研修会を開催しました。講師には、20年にわたる不登校・ひきこもりの経験を持つ和田周晋(ひろむ)さんをお迎えし、「私の『不登校・ひきこもり』を語る―私たちにできること―」をテーマにご講演いただきました。
当日は約70名の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。
(主催:信州こどもカフェ上伊那地域子ども応援プラットフォーム、長野県将来世代応援県民会議上伊那地域会議)
和田さんは中学2年生の頃、体調不良をきっかけに学校へ通えなくなり、罪悪感や劣等感、対人恐怖、希死念慮などに苦しんだそうです。
ある日、インターネットで「不登校」と検索したことが転機となり、「不登校はいけないことなの?」というブログに出会います。そこにあった「ここじゃない、どこかへ」という言葉に背中を押され、沖縄へ逃避行。サトウキビ畑での仕事やひょうたんランプ作りを経験し、さらに原付バイクで北海道を一人旅するなど、多くの人との出会いを通じて「生きる力」を育んでいきました。
現在は、田んぼ作りや古民家カフェ「大きな玄関」、宿泊施設、フリースペース・スクール、こども食堂などを運営し、さまざまな生き方を実践されています。
和田さんは講演の中で、
「学校に行かないという選択も子どもの権利。不登校に対する偏見をなくすことが大切。いろんな生き方があっていい」
と力強く語ってくださいました。
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参加者の声(一部抜粋)
・「過去と自分は変えられる」「居場所は人」など、心に響く言葉をいただきました。子どもを子ども扱いすることが、子どもの権利を侵害するという話に深く納得しました。
・支援員として活動しています。「支援臭」という言葉を初めて聞き、自分の関わり方を振り返るきっかけになりました。子どもを中心に、自分にできることがあれば挑戦していきたいです。
・当事者の思いを直接聞けたことは貴重な経験でした。自分の“当たり前”を見直し、選択肢を提示できる存在でありたいと思いました。
・不登校の子どもが感じる罪悪感や恥について、正直これまで深く考えたことがありませんでした。支援者の何気ない言葉が傷つけることもあると気づき、その子にとっての「居心地の良さ」を第一に考えていきたいと思います。
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事務局より
多くの方にアンケートへご協力いただき、ほとんどの方から「満足」との回答をいただきました。心より感謝申し上げます。
今後も、こうした講演会を継続的に開催していきたいと考えております。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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