こんにちは、林務課のKです。

2022年度7月５日（火）・6日（水）に南アルプス仙丈ケ岳のお花畑をニホンジカの食害から守る「防鹿柵」設置作業がおこなわれました。
当日に先行して6月23日（木）･24（金）に事前の調査及び一部防鹿柵の設置がおこなわれ、それに続いての作業でした。
この活動は、2008年度から伊那市南アルプス食害対策協議会を中心に行われて今年で15年目を数えます。

【1日目（7月5日（火）】曇りのち雨
当日は早朝6時に南アルプス林道バス営業所に集合して北沢峠までバスにて移動。
協議会員、ボランティアなど24名が参加しての出発式が行われ、7時30分頃馬の背ヒュッテを目指して出発。
この頃から小雨がポツポツ。カッパを着ての登山となりました。
上り始めは、周辺の景色などの眺められましたが、徐々に霧の中へ･･･。休憩をはさみながら、10時過ぎに馬の背ヒュッテに到着しました。

6月に設置したヒュッテ周辺に点在するお花畑（12個所）の防鹿柵の追加作業として、支柱とネットを結束バンドで固定する作業を2班に分かれて行いました。
小雨が降る中、足元が滑らないように注意しながら黙々と固定作業を進めました。
昼食後は、日帰りの参加者は下山し、宿泊参加者は引き続き千丈小屋を目指して登山しながら、千丈小屋周辺の防鹿柵設置作業を行いました。

【2日目（7月6日（水）】快晴

前日の天候とは打って変わっての晴天。早起きした参加者は素晴らしい御来光を拝めました。　　　　　　　　

ライチョウの親子にも遭遇しました！

登り初めから現地到着まで片道約3時間半。現地での作業は3時間程度。
仙丈ケ岳のお花畑をニホンジカの食害から守る活動は、非常に多くの労力と時間がかかる大変な作業です。
2008年度から続く協議会関係者やボランティア参加者、山小屋関係者等様々な皆様のご協力があってこそ「お花畑」が守られていると実感しました。

3か月後の9月末頃には、積雪による破損を防ぐために防鹿柵の撤去作業があります。
微力ながら、次回は快晴に恵まれることを願いつつまた参加協力出来たらと思いました。
（参加後の数日間は、日頃の運動不足のため、しばらくは筋肉痛に悩まされた林務課Kでした。）