い～な上伊那をご覧の皆様、こんにちは。地方事務所の千両です。
　ゴールデンウィーク期間中ですが、いかがお過ごしでしょうか。

　歌宿から見る鋸岳です。上伊那では、四季折々の山の姿を間近で見る機会が多く、とても嬉しいです。

　さてこの南アルプス、「南アルプスの女王」とされる仙丈ヶ岳(標高3,033ｍ)をはじめ、3,000ｍ級の山々が連なり、険しくも美しい姿を見ることが出来ます。
　南アルプスは、竹沢長衛(1889-1958)によって登山道が整備されるまで、一般の人には近寄りがたい山でした。長衛は、山案内を務める中、この南アルプスを女性にも楽しんでもらえる場所にしたい、と南アルプスの開発に力を入れ、整備を行いました。彼の偉業は、地名(長衛谷)など各地にその名が残っていることからもうかがえます。
　登山道入り口の北沢峠から今日南アルプスに安全に登ることができるのは、竹沢長衛さんがいたからなんですね。

　さて、去る４月25日、南アルプス北部地区の開山祭が行われ、いよいよ山岳シーズンが始まりました。

　多数の皆様がご出席され、恭しく式典が執り行われていました。

　伊那フィルハーモニー交響楽団員の４人、通称「イーナちゃんカルテット」の皆様による記念公演。大自然に弦楽四重奏が美しく響き渡りました。

　南アルプス林道バスも当日から運行開始となり、安全祈願祭と合わせての開催となりました。

　南アルプス林道バスは、何と昭和55年の開通以来１度も事故なく運行されているそうです。如何に日頃から安全への配慮があるか、が伺えますよね。
　
　これから日増しに暖かくなり、行楽シーズンに突入していきますが、皆様、登山の際は、しっかりとした計画を立てて、安全に山を楽しむことが出来ますよう、ご準備をお願い致します。

　※南アルプス林道バスは、５月１日現在戸台口から歌宿までの運行です。北沢峠までの区間は、６月15日からの運行となりますのでご注意ください。

　参考資料：伊那市観光ガイドブック パノラマ伊那