上伊那農業農村支援センターでは、地域農業のこれからを担う農業者の育成に力を入れています。
その取り組みの一つを紹介します。

農業を始めたばかりの方やこれから専業農家を目指す方向けの農業講座「新規就農実践塾」を、
上伊那農業農村支援センターと地元の農協であるＪＡ上伊那が共同で毎年開催しています。

令和５年度は、３つのコース、合わせて１３回の講座を企画し、受講者を募集したところ、
１６名の方から申し込みがありました。
農家出身の方や定年を機に農業を始めた方、県外から移住して就農を検討している方など、
様々な皆さんが受講されています。

７月２５日（火曜日）は、農業機械の取扱いについての講座を行いました。

農家の皆さんにとって、日々の農作業に欠かすことのできない農業機械ですが、
正しく使わないと大きな事故につながりかねません。

県では、動画やチラシなどを使って、農業に携わる皆さんへ注意を呼びかけています。
令和５年度長野県農作業安全運動について

今回の講座は、ＪＡ上伊那の子会社である株式会社ＪＡ菜園の畑を会場としてお借りし、
講師としてＪＡ上伊那 営農経済部 農業機械課の職員の皆さんに協力をいただいて行いました。

講座の最初に、農業農村支援センター担当者から、過去に起こった農作業事故の事例から、
事故の起こりやすい状況や要因等について紹介し、農作業安全と熱中症対策を呼びかけました。

その後、農作業で使うことが多い４種類の機械について、
操作やメンテナンスのポイントについて説明を受けました。

実際に運転や操作の体験もさせていただきました。

講師の方が横について教えてくださったので、
初めて農業機械の操作をするという方も安心して体験することができました。

受講者の皆さんは、積極的に質問をするなど、熱心に話を聞いていました。

農業農村支援センターでは、この講座を受講する皆さんのように、新たに農業を始めた方や
これから始めようと考えている方に、いずれ地域で活躍する農家になっていただけるよう、
関係機関と連携しながら支援を行っています。