「上小（じょうしょう）地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか？「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の２市１町１村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

2013.03.11　［農地整備課］

ヘビの頭？　魚の頭？　・・・　頭首工の豆知識

右岸幹線水路は、上下二本の堰により塩川地域の水田にかんがいしています。
左岸幹線水路は、取水後依田川の下を暗渠で横断し御岳堂や飯沼地域の水田と塩田平東塩田地域のため池へ導水しています。

②上田農水頭首工
管　理　者　　上田農水土地改良区連合
河　川　名　　一級河川千曲川
取水位置　　　上田市小牧
かんがい面積　Ａ＝1,274.1ha
（右岸：桝網堰33.5ha　左岸：六ヶ村堰126.5ha　左岸：塩田平1,114.1ha）

写真は上流から左岸取水ゲートを望む（後ろは新幹線のハープ橋）

右岸の桝網堰は、上田駅前広場で水車を回した後、欠け口堰や堀越堰の水も取り入れ坂城町の水田もかんがいしています。近年は市街地の雨水排水に貢献していますので、桝網川と紹介しているパンフレットもあります。
左岸の六ケ村堰は、小牧、諏訪形、御所、中之条、上田原、神畑地域の水田を潤す用水路ですが、近年は農地の転用が進み降雨時の排水管理が重要となっています。
神畑から先はポンプを使って塩田平のため池等に水を補給しています。

③吉田堰頭首工
管　理　者　　長野県神川沿岸土地改良区（吉田堰管理組合）
河　川　名　　一級河川神川
取水位置　　　上田市真田町長
かんがい面積　Ａ＝293.3ha

写真は左岸下流から望む

もと堰は養老元年（717）に開削された大変歴史ある堰です。
現在の頭首工は昭和50年に造られ本原、殿城、芳田、深井地区の水田を潤したのち、笠石川と名前を変えR18号線やしなの鉄道下をくぐり、海野宿の西側で千曲川と合流しています。