2015.06.30 [ 環境課 ]
美ヶ原で「鹿柵」パトロールを実施しました。
みなさん、こんにちは、地方事務所環境課のHKです。
今回の話題は「鹿柵」のパトロール、自然保護の取組みについて紹介します。
雪解けとともに、美ヶ原高原に色とりどりの豊かな植生が見られるようになってきました。
牧場では放牧も始まり、みどりの草原に点在する牛の姿や、あたり一面に広がるレンゲツツジの花畑は、爽やかな高原の風とともに、清涼感を演出しています。
さて、高山植物も多く見られる美ヶ原高原ですが、ニホンジカの食害対策として「電気柵」が設置されている場所があります。
今回は「美ヶ原自然環境保全協議会」で管理している施設で作業を行いました。
こちらは「王ヶ頭」に設置されている電気柵。
柵の中に鹿が入ってこないように、保護する草原を取り囲むように設置されています。
作業としては、電源ユニットの確認や電圧の測定、また電線に異常がないかを確認するため、柵を一回りして傷んでいる箇所や草が電線にかかっていないかなどを点検します。
こちらは「思い出の丘」付近での作業です。
レンゲツツジが綺麗に咲いていて、その中に「アツモリソウ」もありました。
これは花が黄色いから、「キバナアツモリソウ」かな?
希少野生植物、実物を見たのは初めてです。
保護活動が実って、たくさん増えればいいですね。
この日の「王ヶ頭」は梅雨の曇り空。
それでも作業をしていたら、賑やかな声が聞こえてきて、やがて登山道から子供たちが次々と現れます。 松本市内の小学校の5学年の児童たちでした。
学校行事の登山、これから「美しの塔」まで歩いて、そこでお昼を食べるようです。 また、「天狗の露地」から登ってきたグループもたくさん見かけました。
晴れていれば、松本方面の眺望が素晴らしい場所なので、遠くの景色が見えないのがちょっと残念でしたが、それでも霧の中に見える鮮やかなレンゲツツジや、可憐な花を咲かせている高山植物を眺めながら、しっとりとした涼しい空気に包まれて歩くのは楽しいものです。
初夏を迎える美ヶ原高原、爽やかな風を感じながら、緩やかなアップダウンを繰り返すトレッキングコースはお勧めのクールシェアスポットですよ。
なお、ご利用の際は、登山道や遊歩道から外れての踏み荒らしには気をつけてくださいね。
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