こんにちは北信農業農村支援センターです。
今回は、木島平村の公共牧場「カヤの平牧場」の放牧牛の健康状態をチェックする「衛生検査」を紹介します。

カヤの平牧場は、木島平村の奥志賀高原とも呼ばれる標高1,500メートルほどの高原にあり、今年も搾乳前の育成牛27頭が放牧されています。

放牧することで牛さんは広い土地で動きまわることができるので、ストレスレスの環境で、足腰が強く丈夫に育ちます。
また、牛が牧草を直接食べるので、刈取りの省力化にもつながります。

衛生検査は、関係者が協力して放牧牛をパドック（集合場所）に集め、長野家畜保健衛生所の獣医師さんが1頭1頭の栄養や病気など健康状態を確認します。確認が終わった後は、寄生虫予防のための薬剤の塗布を行い、再び放牧します。

衛生検査は、６月～10月の牧場の間、放牧牛が元気に大きく育ち、無事に酪農家さんの元に帰れるよう２回実施されます。

さて、ここで豆知識を一つ！
公共牧場とは…　畜産農家の労働負担の軽減や不足する飼料（エサ）の補完等を図るため、地方公共団体や農協等が、畜産農家の飼養する乳用牛や肉用牛を一定期間預かり、放牧により飼養管理を行う牧場のことです。

カヤの平牧場の周辺には、カヤの平高原総合案内所、カヤの平高原ロッヂ、カヤの平高原キャンプ場などがあり、牧歌的な風景や森林浴などが楽しむことができます。
今年の夏も酷暑のようですので、避暑がてらに訪れてみてはいかがでしょうか。

近年の国際情勢等による輸入飼料の高騰が、畜産農家さんの経営に大きな影響を与えていることから、消費者の皆さんには、地元産や国産のお肉や牛乳を積極的に購入していただき、購買の面から支援するなど応援しましょう！