北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

北信州からごきげんよう

北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

森林の葉が枯れています。

北信地域振興局林務課です。

北信地域で夏以降に森林の中に赤く葉が枯れている木がぽつぽつと見えます。

このうち、アカマツが枯れているのは「松枯れ」といい、松を枯らす「マツノザイセンチュウ」を「マツノマダラカミキリ」が運搬し、健全なアカマツに感染させることで被害を引き起こします。

対策として被害木を伐採し、木の中にいるカミキリムシの幼虫を薬剤で処理します。

被害は、岳南地域で多く発生しています。

松枯れ被害状況

次にミズナラなどドングリがなる木が枯れる被害は「ナラ枯れ」といい、ナラ類を枯らす「ナラ菌」を「カシノナガキクイムシ」が運搬、健全なナラ類に感染することで被害が発生します。

特徴は被害木の根元に、細かい穴が無数に開き、木くずが散乱しています。

対策としては、松枯れ被害と同様に被害木を伐採、薬剤で処理します。

管内全域で被害が見られます。

ナラ枯れ被害状況

ナラ枯れ被害木

3つ目はスギの剝皮被害です。

これは「クマ剝ぎ」とも呼ばれ、ツキノワグマが樹液を舐めるためスギの皮を剥ぐことで発生します。

皮を剥がれたスギは最悪枯れてしまいます。が、生き残った場合でも木材の価値は著しく下がります。

岳北地域で被害が多くみられます。

クマ剝ぎ被害状況

クマ剝ぎ被害木

最後はケヤキの葉枯れです。

これは「ヤノナミガタチビタマムシ」という虫が葉を食い荒らすことで、被害が発生します。

葉が枯れるだけでケヤキの木自体は枯れることはありません。

被害は岳南地域を中心にみられます。

ヤノナミガタチビタマムシ被害状況

ヤノナミガタチビタマムシ

 

今回、4種類の森林被害を紹介させていただきました。

一部の被害は、長野県林業総合センターのミニ技術情報で紹介されています。

ご興味のある方はご覧ください。

アドレス:https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/joho/minigijutsu/index.html

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