2025.02.19 [ 防災・安全林務課地域づくり・県民参加 ]
ドローンを活用した有害鳥獣捕獲を実施しました
北信地域振興局の林務課です。
2月16日(日)に木島平村で行われた、ドローンを活用した有害鳥獣捕獲に行ってきました。
今回の捕獲は、猟友会員の減少と高齢化が続く中、ドローンの活用による捕獲作業の効率化、省力化の実効性を検証するため、木島平村が実施したもので、猟友会員11名とドローンパイロットの方1名が参加されました。
「ドローンは重量約1kgの小型タイプ}
捕獲区域に集合し、打ち合わせをした後にドローンを飛ばし、搭載カメラでシカやイノシシを探しました。カメラの映像を写すモニターを注意深く見ていたところ、林の中に3頭のシカを見つけました。モニターを見ていた猟友会員は、シカの存在を事前に確認できたことで、捕獲で無駄足を踏まずに済むと感じていたようでした。
「モニター上でシカを発見」
山の中での捕獲は、「巻狩り」という方法で、獲物を追いたてる勢子と、待ち構えて猟銃で仕留める打ち手に分かれて行います。今回は、ドローンが勢子をサポートするため、搭載したスピーカーで上空から猟犬の鳴き声を鳴らし、シカを追いながら飛行します。
猟友会員がスノーモービルで山の中に移動し、巻狩りの立ち位置に着き、捕獲作業が始まりました。
「猟の準備をして」
「スノーモービルで出発」
勢子と一緒にシカを追っていたドローンですが、途中でシカを見失ってしまい、探しながら飛んでいたところ、木の枝に接触し地面に落ちてしまいました。ドローンによる追いたてについては、森林内での飛行や対象動物の追跡飛行に一定の技術が必要なこと、困難が伴うことを改めて確認しました
追いたてでドローンは使えなくなりましたが、少し離れた場所で待ち構える猟友会員の前にシカ1頭が現れたため、捕獲することができました。(スノーモービルの追い立て効果?)
「捕獲したシカは小型のメス」
ドローンを活用した捕獲は全国的にも試験段階ですが、今回はシカの存在を事前に把握したことで、捕獲を効率的に行えることを確認できました。ドローンは全てにおいて万能ではないですが、目的を絞り込むことで有効性を発揮することが分かったので、今後もクマの出没箇所の調査などを含む、鳥獣対策へのドローンの活用を積極的に実施していきたいと思います。
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