2026.06.24 [ その他 ]
サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場 フェスティバル—日常の喧騒を離れ、天然水が生まれるストーリーに出会う2—
北アルプス餓鬼岳のふもと――長野県大町市からのお話です。
大町市は常盤。国営公園入口の交差点を、すっと上がった先にある工場。
名前は「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」。
日常のざわめきから、ほんの少し離れたいとき。
人はこういう場所に、ふらりと足を向けるのかもしれませんね。
みずのわ広場に立っていたのは……
一瞬、“スタン”かと思ったんですが。

「違うよ」
そう、彼は“おおまぴょん”。
土地の空気をまとった、やさしい出迎えでした。

さて、ものづくり棟に足を踏み入れると、空気が変わります。


展示はぐっと真面目な顔になる。
天然水がどのように製品へと姿を変えるのか――
その過程が、丁寧に、そして静かに語られていきます。
「水は、森で育つんです」
そんな言葉が似合う展示でしたよ。
ふかふかの土。それをつくる、北アルプスの小さな命たち。
水は、機械だけじゃなく、森そのものに育てられている。
そんな当たり前を、改めて気づかせてくれます。


え、そうなの?と思うかもしれない話をひとつ。
あのペットボトル。
実はここで生まれているんです。
小さな原型を型に入れて、空気で膨らませる。
あの見慣れた形が、まるで命を吹き込まれたように現れる。
「初めて見たよ。こうやって作るんだな」
そうつぶやく声が聞こえてきそうですね。


「ペットボトルのもと(2リットル用)
もうひとつ、驚いたのが“臭気検査”。
限られた人だけが持つ、特別な社内資格。
25メートルプールを水で満たし、たった1滴のリンゴジュースを混ぜる。
リンゴジュースが混ざっていることを嗅ぎ分ける。
資格は1年更新。毎年合格しなければならないという。
「すごい嗅覚だな……」
「もし調香師だったら、どんな香りを作るんだろうね」
そんな会話が似合う、繊細な世界。
ちなみに、
「プール分のビールなら飲める」なんて話とは、
まったく別の次元です。

製造ラインも見学できる。
A、Bライン。圧倒されるスケール。
でも――人が、いない。
白装束の作業員が並ぶ光景を想像していたんですが、
あるのは、静かに動き続ける機械たち。
聞けば、視界に入る、この2つのラインを担当しているのはわずか7人。
それで出荷数は年間3,330万ケース。ラインいくつあるのだろう。
数字だけが、現実味を失っていきます。


この工場、ほかにも特徴があります。
サントリーで初めての“CO₂実質ゼロ工場”。自然エネルギーの活用。
森の整備で出た木の再利用。
天然水の森の森林整備の過程で伐採した木を家具や生活雑貨などへ加工して有効活用しているとのこと。
水を育てる森と、ものづくりが、ちゃんと繋がっている。
いい関係ですよね。

おもてなしロボット「メーッセージは自分で確認してね」
——
……おや、何かが近づいてきましたよ。
ゆっくりと動くロボット。
「スタン?」
違いました。
でも、どこか彼に似た気配を感じる。
言葉以上の“おもてなし”が、ちゃんと伝わってくる。
こういうの、嫌いじゃないでしょう?
——
帰り道。
森を抜けながら、ふと立ち止まる。
「ねえスタン、こういう場所っていいよな」
「そうだね。人は時々、心を休める時間が必要なんだよ」

北アルプスの天然水。
せっかくだし、コーヒーを淹れてみようかな、なんて思う。
ポットからゆっくりお湯を落としていくと、
コーヒーの香りが、静かに広がっていく。
「いい時間だね」
そんな声が、どこからか聞こえてきそうな気がして。
なんてことない時間なのに、
こういうひとときが、いちばん贅沢なのかもしれない。
バタバタした毎日を少しだけ置いてきて、
ただ味わうだけの時間。
――
そして夜。
「次は、ちょっと一杯どう?」
なんて誘われた気がして、市内のBARへ。
グラスの中で光るのは、サントリーのウイスキー。
そこに合わせるのも、やっぱり北アルプスの天然水。
カラン、と氷が鳴る。
昼とはまた違う、
ゆっくりとした時間が流れはじめる。
「水って、主役にもなれるんだね」
そんな会話をしながら、もう一口。
――
昼はコーヒーで、
夜はウイスキーで。
同じ水なのに、こんなにも表情が違う。
北アルプスの天然水。
それは、ちょっとだけ時間を豊かにしてくれる存在かもしれない。
家族で来てもいい。
笑い声が森に溶けていく。
誰かと二人で来てもいい。
言葉の少なさが、むしろ心地よくなる。
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