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片倉館~2月から音声ガイド付き見学はじまりました~

こんにちは、商工観光課です。
今回は、諏訪湖畔の自然と山並みに調和するレトロな洋風建築・片倉館のご紹介です。

千人風呂の名でご存知の方も多いのではないでしょうか。

(提供:一般財団法人片倉館)
天然温泉を豊富にたたえる大理石造りの浴槽、クラッシックな装飾は高級感があり、
まるで古代ローマの公衆浴場にタイムスリップしたような気分になります。

この温泉浴場棟のほか木造洋風建築の会館棟は、国の指定重要文化財になっています。
令和6年2月より、会館棟内部見学に音声ガイドシステムが導入されるということで、
お邪魔してきました。

 


そもそも、この片倉館、誰が何のためにつくったものかご存知でしょうか。
さかのぼること、約100年前―
当時、世界一の生糸輸出国であった日本では、全国各地で製糸業が営まれていました。
諏訪郡川岸村(現在の岡谷市)で製糸業から財を成した片倉製糸紡績株式会社(現在の片倉工業)もその一つ。
庭先の10台の座繰り器で始めた糸取りから世界一の生産量を誇る製糸工場になり、片倉財閥へと発展します。
その片倉財閥の二代目当主片倉兼太郎が、視察として訪れたヨーロッパで、農村にある厚生施設に深く感銘を受け、地域の人々に利益を還元したいという思いから、1928年に地域の温泉や社交、娯楽の場として開業しました。

それから現在まで、ほぼ姿を変えずに、諏訪湖畔の一つのシンボルとして地域に根付いています。

(提供:一般財団法人片倉館)
春は桜や新緑、夏は花火、秋はイチョウの黄葉、冬は雪景色や樹氷と、四季折々に足を運びたくなる場所です。

ガイドでは、特徴的な建築や貴重な財産に関する解説があります。
スクラッチタイルで築かれた外観は完全西洋建築で、珍しい守り熊やパイナップルのレリーフなど他では見られないユニークさも特徴です。
なぜ熊なのか・・・なぜパイナップルなのか・・・音声ガイドが教えてくれます。

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