長野県の主なながいもの産地は、中信の山形村と北信の長野市松代地区。
収穫は、ツルが紅葉してからの10月下旬から雪が降るまで。雪が降ると土がしけってきて、掘る際に折れてしまうそうです。雪が無くなって土が乾燥してくる2月中旬以降~3月いっぱいまで「春掘り」が行われます。その収穫は、バックホーとスコップを使って、傷つけたり折ったりしないように十分に気をつけながら掘り出します。
収穫したながいもは、冷蔵庫で保存し、次の収穫シーズンまで、随時出荷されます。冷蔵庫で保存されたながいもは、徐々にデンプンが糖質に変わり、甘みが増してきます。ネバネバパワーに疲労回復効果があるので夏ばて対策として、夏の需要も多いそうですよ。
すりおろして「とろろ」にする料理が代表的ですが、ながいもは、生で食べられる世界でも珍しい芋。消化酵素であるジアスターゼを含んでいて、でんぷんの一部が分解されるため、生で食べても胃にもたれないのです。
ながいもの魅力はなんといっても切り方や加熱で驚くほど食感が変化すること!大きく切った生の状態では、「シャキシャキ」。さっと炒めた半生状態では、れんこんのように「サクサク」。揚げて完全に火を通すとジャガイモのような「ホクホク」感が楽しめます。すりおろした場合は、生ですと「トロトロ、ネバネバ」、しっかりと加熱すると「モチモチ、フワフワ」になります。ぜひぜひ、いろいろな調理法で楽しんでください。今の時期すりおろしたものを鍋料理に入れてもおいしいですよ。
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