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成長する有機体。「出版王国信州」よ、永遠に!(FMぜんこうじ「図書ナビ」第42回)

みなさま、こんにちは。県立長野図書館の森です。FMぜんこうじの「ひるどきもんぷらワイド」、 2026年9月8日(火)に放送された「図書ナビ」コーナー、第42回目の内容をご報告します。

秋に豊かさを感じる時

中川さん:先日、蕎麦の花を眺めながら、戸隠でお蕎麦を食べてきました。ワインとブドウ畑もそうですが、長野県って本当に、食や自然が豊かですよね。まだまだ暑い日もありますし、天気も極端で落ち着きませんが、森館長はどこかに秋を感じていらっしゃいますか?

:秋を感じるのは、お隣さんが作っていらっしゃる田んぼの稲穂が、黄金色に実った姿を眺めている時です!お米の価格も今年は安くなるようで、消費者としては嬉しいですね。反面、農家さんはますます大変になるだろうと思うと、喜んでばかりもいられなくて。


図書ナビ42-1


 今年は、地震、大雨など、各地の災害のニュースに心が痛みますね。
 先日、電子書籍の「デジとしょ信州」で、中村尚『「日本の四季」がなくなる日 連鎖する異常気象』(小学館新書)という本を読んでみたんです。驚いたのは、この本、もともと紙の本で出たのは2015年だったこと。最近「日本は四季ではなく二季になってしまった」と感じますが、10年以上も前から警告されていたんですね。猛暑や大雨は、明らかに「地球温暖化」の影響だということで、いよいよ身近な危機になってきたと思います。
 美味しいお米をいただけるのは、幸せなことだと思いますが、当たり前ではないんですよね。

「出版王国信州」とは?

中川さん:本当にそうですね… さて、今日の話題は?

:今日は、長野県内の出版社のことをお話ししたいと思います。実は、信州は「出版王国」と呼ばれていることをご存じでしょうか?塩澤美信さんの『出版王国 信州の山脈 ここに夢と志の出版人ありき』郷土出版社(1994)によれば、岩波書店筑摩書房みすず書房理論社あかね書房などなど…、信州人が創業した著名な出版社がたくさんあるんです。
それに加えて、出版社の所在地は、圧倒的に、東京や大阪、京都など、首都圏や大都市に集中しているのですが、地方としては北海道に次いで、長野県に多いらしいんです。「どうしてこんなに長野県には出版社が多いのか」分析すると、おそらく「県民の知的向上心が高く、読書欲がきわめて旺盛であるからだろう」と。
中川さん:「教育県・長野」とも、どこか相い通じるものを感じますね。
:1985年に、長野県内の出版社で「力を合わせて出版文化を盛り上げよう」との機運が高まり、長野県出版協会が結成されました。『信州の本』という出版目録を毎年出し、さまざまな勉強会をしてきたそうなんです。


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 ところが、つい先日、長野県出版協会は42年の歴史に幕を下ろすことになり、私も解散式にゲストとして招いていただきました。
 長野県出版協会の歩みや解散式の様子は、章文館という出版社を立ち上げられた太田秋夫さんがブログに書いておられるので、ぜひお読みいただければと思います。一旦は解散したけれど、これからの更なる発展に希望も感じられる記事です。
出版不況に飲み込まれ、信州の歴史を紡いできた長野県出版協会が解散

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