林業士入門講座を図書館で開催しました

 みなさんは、「林業士」という資格をご存じでしょうか。

 8月20日、県立長野図書館2階ナレッジラボを会場に、「林業士入門講座」が開催されました。この講座は長野県林業総合センターが主催し、地域林業のリーダーとなる人材の育成を目的として行われている研修です。受講者はすでに林業の現場で活躍している方々で、半年間にわたるプログラムを通じて、地域課題の解決に取り組む力を身につけていきます。
県立長野図書館では林業士入門講座内での講義をさせていただいており、今年で9年目になります。


 「林業の講座なのに、なぜ図書館で行うの?」

 地域の森林や林業を取り巻く課題は複雑です。林業士には、地域住民や行政、林業関係者をつなぎながら課題解決を進めていく役割が期待されています。
そのためには、
・必要な情報を集める力
・課題を整理する力
・根拠をもって説明する力
・多様な立場の人と共有する力
が欠かせません。
こうした力は、図書館のレファレンスで培われてきた知識や技術とも深くつながっています。

 講座では、長野県林業総合センターの職員からも図書館の価値についてお話しいただきました。
「人生の長さを越えた経験や体験が、『情報』という形で図書館には蓄積されている」という言葉が印象的でした。過去に記録された資料や調査報告、統計、研究成果などを掘り起こし、整理し、つなぎ合
わせることで、今知りたいことや地域の課題が見えてくる。図書館は、そのための大切な入口でもあります。
 午前は図書館の使い方や資料検索の方法、レファレンスサービスについて説明しました。
午後は館内見学を行った後、受講生一人ひとりが抱える地域や仕事上の課題について話し合いました。図書館職員だけでなく、受講生同士でも意見交換をしながら、それぞれのテーマを深めていきました。
その後は実際に図書館の蔵書やデータベースを使いながら、「何を知りたいのか」「どのように調べるのか」「どこに情報があるのか」を考え、情報収集を体験しました。資料を探しながら新たな視点やヒントを得る姿も見られ、図書館ならではの学びの時間となりました。


 今後、受講生のみなさんは現地でのフィールドワークや調査を進めながら、自ら設定したテーマについて検討を重ねていきます。
そして10月22日には、県立長野図書館で公開発表会が開催される予定です。

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