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成長する有機体。「出版王国信州」よ、永遠に!(FMぜんこうじ「図書ナビ」第42回)

本は山脈をつくる:一冊の本が孤立して存在するのではない

 解散式で、私からは、長野県出版協会の出版目録である『信州の本』を、県立長野図書館が運営するデジタルアーカイブ「信州デジタルコモンズ」から発信しませんか?と、ご提案させていただきました。というのも、みすず書房の創業者、小尾俊人さんのこんな言葉を見つけたからです。中川さん、読んでみていただけますか?

一つの山が孤立して存在する、ということは無い。
それは山脈(やまなみ)の一つの峯として天空を画しつつ、
大地の底では火の脈流でつながっている。
本も同様である。一つの本は山脈をつくり、新しい企画を生む。
目録は新しい目録への踏台であり、基礎である


 ありがとうございます! 出版目録って、とても大切なものなんだな、と学ばせていただきました。毎年、冊子で出されてきた出版目録『信州の本』は、今日はサンプルで3冊だけ持ってきましたが、1985年の1号~2015年の28号まで県立長野図書館で所蔵しています。この目録自体が、貴重な郷土資料として永年保存の対象になっています。でも、ただ書庫で保存しておくだけではもったいない。デジタル化・発信すれば、もっと多くの人々にその存在を知ってもらえるのでは、と思ったんです。

 今回のことに限らず、日本社会・地域社会・地域文化を支えてこられた様々な団体が、どんどん解散しつつあります。でも、権利者の方がいらっしゃらなくなると、その記録を電子化して公開したいと思っても、著作権などの権利処理ができません。権利者の方がいらっしゃるうちに、何とかできたら良いなぁと思うことが多かったので、今回、思い切ってご提案してみました。

 幸い、「県立図書館で『信州の本』をデジタル化するのはぜひやってほしい。それは出版文化の記録になる」と、賛成していただきました。デジタルの力をも活用して、図書館だからこそお役に立てることを実践し続けたいと願っています。協会は解散しても、それぞれの出版社さんたちは頑張っておられるので、応援できたら良いなぁと思っています。

今月の一冊 ―心が揺れやすい9月に

中川さん:夏休みがあけて、9月は子どもの心が揺れやすい時期と言われます。そんな子ども達にも元気や勇気を与えられる本はいかがでしょうか。

:二学期、始まりましたね!この時期によく思い出すのが、鎌倉市図書館による、旧twitter(@kamakura_tosyok)です。

もうすぐ二学期。
学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。
マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。
9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。


 もう11年も前、2015年8月26日の投稿でした。当時、ものすごい反響があって、今でも語り継がれています。「別室登校」といって、学校内の教室以外の場所に登校する制度で、図書館に登校することができるというケースや、身近な公共図書館に来ているというケースもあるようです。出席扱いになるかどうかは、学校や自治体の考え方によると思いますが、図書館や本の存在が、子どもたちにとって「救い」というか「避難場所」になれるといいな、と思いますね。

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