2021年度の始まりに、花咲く季節を想う

みなさま、こんにちは。県立長野図書館の森です。2021年度の始まりにあたり、ご挨拶を申し上げます。

今年の春はとても暖かく、県立長野図書館のロトウザクラは3月半ばに満開となり、目の前に広がる若里公園では、コブシの花やソメイヨシノが4月早々から満開となりました。「今年は早いですね!」という会話があちこちで聞かれます。

初めて信州の地に赴任した際、先輩から「信州には春が一時にやってくる。梅も桜も杏子も林檎も菜の花も、同時に咲くから本当に華やかなんですよ」と教えていただいたことが、とても印象に残っています。花々は、長く厳しい冬を耐え、春の到来を喜んでいるようです。

若里公園のコブシと雪柳

若里公園の桜並木

のどかな風景を見ていると、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを忘れてしまいそうですが、県内でもその脅威が身近に迫ってきているのを感じます。

この一年、私たちはさまざまな営みを著しく制限され、昨年の今頃、図書館は休館せざるを得ない状況でした。しかしながら、私たちは多くの経験を積んできました。対応力は着実に増してきたように思います。花咲く時機をじっと待つ冬の芽のように、今は力を蓄える大切な期間なのかもしれません。

これまでの歴史が物語るように、この危機をも必ずや乗り越えることができると信じ、そのために必要となる図書館の機能・役割をしっかりと見据え、みなさまと共に、新たな図書館像を目指していきたいと考えています。今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。

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