北信州からごきげんよう 北信地域の現地機関からのお知らせとともに、千年風土の豊穣の地「信越自然郷」の魅力をお届けします。

北信州からごきげんよう

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今後のクマの動向は…

北信地域振興局林務課です。

今年もツキノワグマの出没が多くみられています。
みなさまも日々気をつけて過ごしておられることと思います。

さて、林務課では毎年この時期になると、山のドングリの量はどれくらいか、判定を行う調査を実施しています。
山のドングリはツキノワグマにとって重要な食糧であり、その生りによって今年のクマの出没動向や出産率(来春の子グマの数)を予測することができます。

北信地域でも9月に堅果類(ドングリ)の豊凶調査を実施しました。


【方法】

樹木全体でのドングリの生り方と、枝単位でのドングリの生り方を段階判定し、
「着果度ランク」として生り具合を評価しています。
※着果度ランク:低いとドングリが少なく、高いとドングリが多い。

ブナ林  

【結果】

                   

  樹種      着果度ランク     
_____  (R4 )   (R3)  
ブナ    0.35~1.95 /  0.70~1.10
ミズナラ    0.45   /  0.70
コナラ     0.15   /  0.60    

樹種ごとにそれぞれ差がある結果となりました。
地域による差も大きく、山にあるクマの食糧は「ほどほど」というところ。
そのため、今年はクマの行動範囲が広く、里地への出没も積雪時期まで継続する可能性があります。

また、ブナ等の生りが良い地域もあり、来春は子連れのクマが一定数みられる可能性があるため、注意が必要です。

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