2018.11.28 [ 北信建設事務所だより ]
中野といったら チョウゲンボウ🐦
初めまして 北信建設事務所のYMGです。
今回は、中野市役所および十三崖のチョウゲンボウ繁殖地で開催された
「中野市十三崖のチョウゲンボウ繁殖地 保全整備事業検討委員会」
に出席してきた模様をお送りいたします。
まず初めに、「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」をご存知ですか?
「(剥製です。ハタネズミが好物です。)」
この かわいらしい ハトくらいの大きさの鳥が チョウゲンボウです。
チョウゲンボウ自体はそんなに珍しい鳥ではないらしいですが、集団営巣をするのは世界中探してもココだけ!?というくらいに大変珍しいことらしいです。
その希少性から、「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」として国の定天然記念物に指定されています。
近年、集団営巣地であった十三崖から、チョウゲンボウが減っていることを受けて
チョウゲンボウの営巣地になる 十三崖 の保全整備事業が推進されています。
さて、当の会議では、その繁殖地保全工事、チョウゲンボウの行動のモニタリング調査、当建設事務所の 夜間瀬川整備状況について 議論をおこなった後、専門家たちも交えて「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」を視察しました。
現地視察では、崩壊した崖下の堆積土砂の撤去、崖下の木の伐採など
チョウゲンボウが住みやすい河川環境について意見が出されました。
建設事務所では 夜間瀬川の十三崖下にて 渓流保全工事を進めています。
夜間瀬川の護岸を整備して、川の流れを安定させて
繰り返し発生してきた夜間瀬川の土砂災害を防止することを大きな目的としています。
現在の県工事の様子
なお、最近では、山ノ内町で【夜間瀬川直轄砂防施工100周年シンポジウム】が開催されています。
https://blog.nagano-ken.jp/hokushin/%e5%8c%97%e4%bf%a1%e5%bb%ba%e8%a8%ad%e4%ba%8b%e5%8b%99%e6%89%80%e3%81%a0%e3%82%88%e3%82%8a/12252.html
県工事に併せて、中野市教育委員会によるチョウゲンボウの営巣地となる
崖面の保全工事を進められる計画です。
崖面のチョウゲンボウが営巣する穴が崩れないように保護したり、ハヤブサやアオダイショウなどの天敵に襲われないよう崖周辺の木を伐採したり、チョウゲンボウの繁殖に好ましい環境を整備していくとのことです。
チョウゲンボウの繁殖には夜間瀬川が適度に荒れたほうがいいといった見方もあるようですが
河川を整備して災害を防止すること(減災)も重要です。
減災とともに チョウゲンボウ飛び交う十三崖の風景を取り戻し
ヒトとチョウゲンボウが共存できる環境を創造するため
中・長期的な取り組みの必要性が提言されたところで、会議は終了しました。
来年は多くのチョウゲンボウのツガイが十三崖に営巣し、多くのヒナが巣立つことを期待して、初投稿を終わります!
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