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【長野県立大CSI×飯山高等学校】「なぜ働くのか?」「なぜ学ぶのか?」当たり前のことを“問い”を通じて考え直そう

こんにちは。企画振興課のしなのすいーとです。

令和元年度より、公立大学法人長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センター(CSI)と連携して、地元高校生向けの「学び」「起業」支援事業を実施しています。今年度も飯山高等学校探究科の皆さんが、深く学び、魅力的な就労・起業をイメージできるよう取り組んでいます

今回は、長野県立大学グローバルマネジメント学部の馬場 智一(ばば ともかず)准教授を講師にお招きし、「働くこと学ぶこと」をテーマとした哲学対話を行いました。
哲学」とは「驚き、疑い、苦悩をきっかけとして、当たり前のことを、“問い”を通じて、改めて考え直すこと」。

まずは、ゲームを通じて、
質問:特定の誰かに対して、その人が答えを知っている疑問文(例:好きな有名人はだれ?)」と、
問い:特定の誰かに対して向けられているわけではなく、誰かが答えを知っているのでもなく、答えが決まっているわけでもない疑問文(例:夢は持つべきか?)」
の違いを体感した生徒の皆さん。

グループに分かれ、「将来役に立つかもわからない学習をなぜやっているのか」という“問い”に対して、哲学対話スタートです

「役に立つとは?」「逆に将来必要な学習ってなに?」「“将来の夢=職業”と考えるのはなぜか?」

何かを決めたり、答えを出したりすることを目的にせず、「人の言うことに否定的な態度ととらない」、「話がまとまらなくてもいい」などの哲学対話のルールを守って、自由に発言し合いました。


馬場先生曰く、哲学対話とはバーベキュー
肉・野菜・海鮮などの具材(=具体例)を、持ち寄って、焼く(=質問する)ことでおいしくなって(=深まって)いくのです

「将来も学ぶことがあるから、その学び方を今学んでいるのでは」
「勉強することで、社会の状況を知ることができる」
はっとするような意見が出ると、今まさに議論が深まっているのが感じられ、対話はさらに盛り上がっていきます。

Google Classroomを使って、グループ外の意見も共有しました。

生徒の皆さんからは、
「思いついたことを、批判されたり間違えたりすることを恐れずに、どんどん対話に参加したいと思えるようになった」
「今までは、最終的な結果が重要かと思っていたが、そこに達するまで何をしたかも大事だと思えた」
「当たり前のことをもう一度考え直してみようと思った」
といった声が聞かれ、「学ぶこと」に向き合い、深く考える機会となったようでした。

次回は、飯山市で活躍されている事業者の皆さんをゲストにお招きし、今回深めた「問い」を投げかける機会を設けます。
ご自身のやりたいことを実行し、生き生きと働く方々から、どんな言葉が聞けるのでしょうか
その時の様子は、後日お伝えします

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