こんにちは。林務課林産係です。

大平峠県民の森は、紅葉が見頃になりました。

管理棟前。黄色いのはトチノキです。

綺麗に紅葉した山は、つい散策したくなるものですよね。

管理棟広場から夏焼山へ向かう途中の散策路には、湿地帯をまたぐ木道があります。

木道があると歩きやすいのはもちろん、実は貴重な湿地環境を保全する効果も。

人の足が自然に与える影響は案外侮れないのです。

日々厳しい雨風を耐える木道は、定期的なメンテナンスが欠かせません。

10月17日。快晴の下、広場の木道を修繕しました。今回はその模様をご紹介します。

この作業には、綿半ホームエイド様から頂いたふるさと信州寄付金を活用しています。

まずは傷んだ敷板を外していきます。

100本以上の釘を黙々と抜いて、

土台だけに。こちらも傷んだものは補修。

外した敷板はまだしっかりしているように見えますが、金槌で強く叩くと割れてしまう部分も。

人が乗って歩く分には問題なくても、新品と比べるとやはり傷んでいることが分かります。

古い板。地面に接していたため、一番脆くなっていた部分。

新しい板。南信州産のカラマツです。

傷んだ土台も直しつつ、新しい敷板を並べていきます。

途中、思ったより材が固く、釘打ちに大苦戦するハプニングもありつつ……

「また曲がった……！」

作業開始から約４時間。敷板の交換が完了しました。

最後は全員で安全確認。

交換前には踏むと僅かに沈み込む感覚がありましたが、それがなくなり頼もしい歩き心地です。

一列で渡る。抜群の安定感。

より安全に散策いただけるようになった県民の森は、ただいま紅葉の見頃です。

綺麗になった木道を渡って、ぜひ夏焼山までお出かけください！！

〇利用時のご注意〇

今年は例年に比べ、全国的にツキノワグマによる人身事故が非常に多くなっています。

大平峠にもクマは生息しており、過去には姿の目撃報告が寄せられたこともあります。

県民の森がクマが暮らす山の中にあることをご理解いただき、ご利用の際はクマ鈴やラジオを必ず鳴らし、ヤブには近づかないようにしてください。

この記事に関するお問い合わせ先：林務課林産係　0265-53-0424（直通）