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子どもたちに童画を届けた「武井武雄とコドモノクニ」

郷土図書展示:

郷土の魅力をもっと知ろう!

「武井武雄とコドモノクニ

 

(H30年8月末~H30年11月15日)

 

 

 

 

シンプルなライン素材(点線)

今回の郷土図書展示コーナーでは、「武井武雄とコドモノクニ」を紹介しています

童画家・武井武雄(たけい たけお)は、1894(明治27)年、現在の岡谷市に生まれました。
幼少期から絵を描くことが好きで、小学校の時には「絵描きになります」と言っていたようです。
1920(大正9)年に東京美術学校西洋画科研究科(現東京芸術大学)を卒業し、画業の道に進みます。早くに結婚をした武井は、画業だけで生活をしていくことは難しく、
家族を養うために子ども向けの絵を描く仕事を始めます。
そこで武井は子ども向けの絵を描く画家の多くが、
副業的に仕事をこなしていることに疑問を抱きます。
子どもにこそ全力で本物の絵を描かなければ、
子どもの心を動かす絵は描けないと考えました。
そしてこの仕事は副業ではなく、男子一生の仕事として取り組まなければと覚悟を決めます。
その後、童話雑誌『コドモノクニ』の挿絵を描き始めました

『コドモノクニ』は1922(大正11)年に創刊されました。
童話や絵本を中心に作られ、当時としては画期的な雑誌でした。
武井は創刊号の表紙を描き、その斬新な絵や構図は人々を驚かせました。
『コドモノクニ』の題字ロゴも武井が作り、独創的なデザインは話題となりました

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